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【あしストライブ 3月10日開催レポート】現場優先の企業ならではのお悩みと、乗り越えるためのヒント

【あしストライブ 3月10日開催レポート】現場優先の企業ならではのお悩みと、乗り越えるためのヒント

目次

    今回は、製造業を行う株式会社高橋の髙橋代表に登壇いただき”あしストライブ”を開催👏✨髙橋様は、代表でありながら全社員の2次評価者も担当されています。
    「苦労話に共感できるし、どう解決したのか 聴けて参考になる」と大好評の“あしストライブ”。「実際にどんなことやってるの?」と興味がある方のために、当日の内容をレポートでお届けします!

    社員からの評価に対する大クレームが導入のきっかけ

    何かきっかけはあったんでしょうか?

    ある社員からの大クレームがきっかけですね。
    『私のどこをどう見てこの評価なの?』と直接不満をぶつけられたんです。元々自社で作った評価制度に納得できないままズルズル続けていた状態だったので、“新たな制度を導入する口実になるな”と考え、人事評価制度を探すことを決意しました。

    うえだ
    うえだ

    大クレームを“制度導入の口実になるかも”と前向きに捉える発想は素晴らしいですよね。

    導入や制度の変更をためらっている企業様は、社員の“不満の声”を良いきっかけ(口実)にして、運用方法の見直しや、制度変更をしてみるのもいいかもしれませんね。

    色々な発想や、考え方を知ることができるのも、他社のリアルな話が聴ける“あしストライブ”の良いところですね。「こんな時、どうすればいいか分からない」と途方に暮れてしまう前に、あしたのストーリーで色んな導入企業の実体験や考え方を見てみるのもお勧めです!

    あしたのストーリー (導入事例)は、こちら

    導入後、社員から猛反発 報酬連動で社員の行動に変化

    髙橋様の完全なトップダウンの決断で導入を決めたことで、導入当初、社員からの強い反発があったとか?

    社員説明会は完全にアウェー状態でした。私の導入に対する思いは伝えたんですが、最後の質疑応答で社員から『社長、また失敗するつもりですか?』『良い評価が出たらちゃんと昇給しますよね?』等、かなり辛辣な言葉を投げかけられました。

    髙橋様
    髙橋様

    担当コンサルタントもびっくりしていたと思います。

    うえだ
    うえだ

    大変でしたね…社員が本音を発言できるような環境は、社内体制や制度を改善していく上で貴重ですが、そこまでの強い反発はかなり衝撃的ですよね。

    そんな状況をどう乗り越えたのでしょうか?

    評価結果は全て報酬に連動するようにしました。社員説明会で社員にそう答えていますからね。(笑)社員も、最初の査定が終わると『本当に給与上がるんだ』と実感できたのか、行動に変化が見られるようになりましたね。

    うえだ
    うえだ

    給料が上がってモチベーションが上がらない人はいないと思います。報酬連動は頑張りを認めてもらえたことが、実感できるので良いですよね。

    査定を終えるまでは、代表も我慢の時期だったかもしれませんが「目標達成すれば、本当に給与が上がるんだ!」と分かりやすい仕組みができ、納得して評価制度に取り組んでもらえるようになったんですね。

    ここで、参加者の方からご質問がありました。

    評価結果をそのまま給与に連動すると、思っているより給与が上がった・下がったといったことはないですか?

    導入初期は評価基準も甘く、査定もSが出たり、他社平均と比べてもかなりの額、昇給していて正直”上がりすぎかな?”と思ったりもしました。でも、あしたのチームさんの制度はよく出来ていて、合格点取った目標は次の期に設定せずレベルアップしたものを設定しますよね。評価サイクルを重ねるごとに自然と目標が難しくなるので、今では評価が上がりにくくなっています。もし同じような目標上げてくる社員がいたら、面談でちゃんと指摘して、自ら成長できる目標を考えさせるようにしています。逆に、下がりすぎた…なんてことはなかったですね。

    髙橋様
    髙橋様

    行動目標で1点って、本当に何もしていない人じゃないですか。(笑)うちの評価が全体的に甘かったからかもしれませんが、評価が下がりすぎたと思ったことはありません。

    うえだ
    うえだ

    なるほど。今回上がりすぎたとしても、次回是正できれば不公平感もなくなりますね。

    もし「今」上がりすぎたと感じても、次回の目標を適切に導いていれば、評価結果が自然と是正されるってことですね!

    最初は「今」の評価結果と現実とのギャップに驚くこともあると思いますが、「次はどういう目標にするか」という風に切り替えて、毎サイクルごとに目標を是正しながら運用を回していくことで、評価する側もされる側も納得のある運用に近づいていく…ということなのかもしれません。

    実際に社員の猛反発を受けて、それを乗り越えた髙橋様だからこそ、すべての回答に説得力がありました。こういったお話が直接聴けるのは、あしストライブならでは✨

    現場を優先し、評価業務が後回しに 考え方を改めることで改善

    導入初期は、社員が現場仕事を優先してしまい、面談の時間確保ができなかったり評価者会議も評価者が集まず評価制度の運用に苦労されていたと伺いました。

    お客様を優先するあまり、評価業務などのルーティン業務は優先してやらなくても良い、という固定観念があったんです。

    髙橋様
    髙橋様

    導入初期は、3者面談に評価シートが白紙で現れる人もいましたから。(笑)

    うえだ
    うえだ

    3者面談に白紙で現れるとは…これも衝撃的なエピソードですね。

    そのような社員にも評価制度に取り組んでもらうために、代表はどのようなことをされたんですか?

    『給料日に給料が振り込まれなかったらどうする?大変でしょ?』『自分たちの給料決める大事なことなんだから、お客様の予定と同じように面談も予定を確保しておこう』って。

    どうして評価制度も期日通りにしなければならないのか、社員が納得してくれるような言い回しで伝えるようにしました。(髙橋様)

    うえだ
    うえだ

    お客様業務を優先しがちな私も、すごく納得できた意見でした!

    給与振込日を延期することはできないから、評価業務もお客様業務と同じように優先して時間を確保しておく必要がある。

    評価制度の業務も”自分たちの給与を決める大事なこと”として捉えるよう、まずは社員の意識を変えていったんですね!

    健康診断と同じで、給料決める評価も受ける権利があることを伝えて、面談期間が決まったら現場や健康診断と同じように面談の予定を確保して取り組んでもらうようにしました。
    今では、『この期間だと3者面談が厳しいからどこで実施しよう』と前もって相談されるほど、面談はやらなければならないこと として社内に浸透しています。

    髙橋様
    髙橋様

    現場と同じように、健康診断の予定は確保しているのに、自分たちの給料決める面談の予定が立てられてないってことはないですよね。(笑)

    うえだ
    うえだ

    健康診断の例を使って分かりやすく、”どうして面談もやらなければならないのか”社員が納得できるように理由を説明しているところは、どこの企業様でも活用できそうですね。

    髙橋様のお話を聴いて、「そうやって説得する方法もあるんだ!」という気づきが得られた企業様も多いようです。

    実際の体験談は説得力があり、勇気づけられるといったお声も。運用に悩んでいる企業様は、是非一度、あしストライブにご参加してみてはいかがでしょうか。

    行動が見える化 評価しやすく褒めやすくなり、自主性も高まった

    評価制度の業務も現場と同じように取り組めるようになったことで、得られた効果はありますか?

    評価制度があることで社員の行動が見える化されて、評価者は評価しやすくなり、部下を褒めやすくなりました。被評価者は自分の頑張りを褒められて認められるようになり、上司部下間のコミュニケーションが深まりました。他には、評価制度を口実にして、社員は“自分の目標達成のために”やるべきことができるようになりました。社長に言われてからやるより、“目標のために”自主的に動いてくれるようになり良かったです。(髙橋様)

    うえだ
    うえだ

    評価制度を導入し、社員が自主的に動いてくれるようになったという意見、すごく多いんです。

    誰かに言われてやるのではなく、目標達成のためとはいえ、自分の意思で行動することで、意識や取り組み方も変わり結果も変わってきます。この差は大きいです!

    一次評価者の育成が課題! 解決に向けて今、取り組んでいること

    今後の課題に感じていることと、その課題解決に向けて取り組まれていることがあれば教えてください。

    一次評価者の濃淡があるので、運用支援の中で、担当コンサルタントから評価者研修を実施して貰ったり、一次評価者の認識合わせができるような打ち合わせを重ねています。

    髙橋様
    髙橋様

    そうすることで、1次評価自身に”評価者としてどうしていくべきか”考えてもらいたいなと思っています。

    うえだ
    うえだ

    自社に必要な研修を受けられるのは、うれしいですよね!

    自社の課題に合わせて必要な研修をカスタマイズして実施できるのは、運用コンサルティングの強みですね。自社だけの会議では発言できない評価者も、担当コンサルタントが間に入ることで自分の意見を発言できるようになったという事例もありました。評価者育成に課題を感じている企業様は、運用コンサルティングを検討してみても良いかもしれません。

    今回のレジュメ

     

    今回のあしストライブのレジュメはこちら

     

    あとがき

    うえだ
    うえだ

    当日は参加の皆様の質問にも随時お答えいただき、髙橋様の人柄もあって終始笑いの絶えない楽しい“あしストライブ”となりました。

    社員の反発があったにもかかわらず、制度を社内に浸透させることに成功した髙橋様の実体験は説得力がありました。

    なんとアンケートに回答いただいた全員が、開催内容に“満足している”という結果に。どういうところに満足いただけているのか?いただいた感想の一部をご紹介。

    「最初のご苦労を聞き共感し、それを乗り越えておられるので、とても参考になった。」(製造業)
    「同じような悩みがたくさんあることがわかり、勇気づけられた。」(コンサルティング業)
    「話が具体的で実践を踏まえた話で非常に理解が深まった。」(サービス業)

    ”あしストライブ”は、導入企業様の実体験を直接聴いていただくことで「悩んでいるのはうちだけじゃない」「頑張ろう!」と励みになったり、「こういう解決方法もあるんだ」というお悩み解決のための気づきやヒントを得ていただければと思い運営をしています。

    ”あしストライブ”は今後も定期的に開催いたします。

    皆様の制度運用のお悩み解決のヒントに”あしストライブ”をご活用いただけるとうれしいです!

    ご登壇者の紹介

    高橋様

    株式会社髙橋 代表取締役 髙橋 賢 氏
    創業54年、搬送機器などの企画立案~制作、施工・メンテナンスまで、幅広く事業をされている株式会社高橋。当日は、インタビュー形式でお話を伺いました。

     

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    あしストライブ

    この記事を書いた人

    うえだ

    カスタマーサクセスグループうえだ

    “あしストライブ”は今後も定期的に開催いたします。 皆様の制度運用のお悩み解決のヒントに“あしストライブ”をご活用いただけるとうれしいです!

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