2020/09/01
テレワークを実践する会社員、
「ワーケーションに取り組んでみたい」が62.0%
〜休暇と合わせて地域の観光、自然、食べ物を楽しみたい一方で、
休暇と仕事を合わせることへの制度的不安も〜
株式会社あしたのチーム(本社:東京都中央区、代表取締役社⻑:髙橋恭介、 以下 あしたのチーム)は、ワーケーション支援事業を通じて地方創生に取り組む、株式会社We’ll-Being JAPAN (ウェルビーイング・ジャパン、本社:東京都中央区、代表取締役社長:野口 茂一、以下 ウェルビーイング社)、株式会社日本旅行(本社:東京都中央区、代表取締役社長:堀坂明弘、以下 日本旅行)と3社共同で、テレワーク導入企業の会社員332名を対象に「会社員のワーケーションに対する考え方及び姿勢」に関する調査を実施いたしましたのでお知らせいたします。
■調査概要
調査概要:「会社員のワーケーションに対する考え方及び姿勢」に関する調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2020年8月13日〜同年8月18日
有効回答:テレワーク導入企業の会社員332名
■自社での「ワーケーション」制度の導入に興味を持つ会社員は6割
「Q1.あなたは、観光地やリゾート地で休暇と仕事をうまく切り替えながら行う、「ワーケーション」制度の取り組みについて、興味がありますか。」(n=332)と質問したところ、「非常に興味がある」が23.8%、「少し興味がある」が38.2%という回答となりました。
・非常に興味がある:23.8%
・少し興味がある:38.2%
・あまり興味がない:20.8%
・全く興味がない:16.6%
・既に自社で導入している:0.6%
■ワーケーション制度への不安として、「休暇が結局仕事になる可能性がある」や「どこまで勤怠をつけて良いのかわからない」などの声が約半数
Q1で「非常に興味がある」「少し興味がある」と回答した方に、「Q2.ワーケーション制度を実際に自分が利用するにあたっての、不安や課題を教えてください。(複数回答)」(n=206)と質問したところ、「休暇が結局仕事になる可能性がある」が51.5%、「どこまで勤怠をつけて良いのかわからない」が47.1%という回答となりました。
・休暇が結局仕事になる可能性がある:51.5%
・どこまで勤怠をつけて良いのかわからない:47.1%
・オンオフの切り替えが難しい:44.2%
・仕事環境の整備が難しい:37.9%
・同僚から遊んでいると思われる:37.4%
・人事評価に影響しそう:28.6%
・不安や課題は一切ない:5.3%
・その他:2.4%
■ワーケーション制度への不安として、「きちんと評価されるか」などの声
Q2で「不安や課題がある」と回答した方、「Q3.Q2で回答した以外に不安や課題があれば教えてください。」(n=45)と質問したところ、「きちんと評価されるか」、「会社の人とコミュニケーションが取りづらい。急に出社する事態が起きたとき、対応するのが大変」など147の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
・51歳:会社が制度として認めてくれるか。
・52歳:雇用主から自分の仕事ぶりを信用してもらえるかどうかわからない。
・61歳:やはり、リモートで仕事をしていると言う部分を会社としてどの範囲まで認められるかどうかと 言う部分が課題だと思います。
・53歳:会社の人とコミュニケーションが取りづらい。急に出社する事態が起きたとき、対応するのが 大変。
・66歳:仕事とそれ以外の両方が中途半端になり、両方ともに良い結果が残せない可能性がある。
・38歳:給料下がりそう。
・35歳:きちんと評価されるか。
■ワーケーション制度への期待として最も多かったものは、「リフレッシュすることで生産性が向上する」で約半数
「Q4. ワーケーション制度を実際に自分が利用するにあたって、期待することやメリットを教えてください。」(n=332)と質問したところ、「リフレッシュすることで生産性が向上する」が47.3%、「家族との時間やプライベートな時間の確保がしやすくなる」が38.9%という回答となりました。
・リフレッシュすることで生産性が向上する:47.3%
・家族との時間やプライベートな時間の確保がしやすくなる:38.9%
・長期休暇等で旅行などに行きやすくなる:34.3%
・モチベーションがあがる:23.5%
・わからない/特にない:21.4%
・その他:2.4%
■ワーケーションのメリットとして「色々な場所に行くことで、会社にいたらできない自分の見識を広げる機会になる」や「都会の煩わしさから解放される」の声
「Q5. Q4で回答した以外に期待することやメリットがあれば教えてください。」(n=76)と質問したところ、「色々な場所に行くことで、会社にいたらできない自分の見識を広げる機会になる。」や「都会の煩わしさから解放される」など76の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
・44歳:色々な場所に行くことで、会社にいたらできない自分の見識を広げる機会になる。
・52歳:育児や介護などがなくても全ての人がリモート勤務がありうるという前提を作るきっかけになる。
・61歳:時間を有効に使えるメリット。
・53歳:新たな趣味やスポーツを始めてみる。
・56歳:国際空港が住処になりそう。
・57歳:気分転換。
・52歳:都会の煩わしさから解放される
■一方で、「実際にワーケーションが導入される確率は低い」と感じる会社員は約7割
「Q6 あなたの働く会社で、将来的にワーケーションが導入される確率は高いと思いますか。」(n=330)と質問したところ、「非常に低い」が38.8%、「低い」が30.0%という回答になりました。
・非常に低い:38.2%
・低い:30.3%
・高い:12.1%
・非常に高い:3.9%
・わからない:15.5%
■導入が期待できない理由は「労務管理がしにくい」や「労務管理や労災について制度整備ができないことを理由に二の足を踏んでいる」の声
「Q7.Q6で「非常に低い」「低い」と回答した方にお聞きします。その理由を教えてください。」(n=62)と質問したところ、労務管理がしにくい」や「労務管理や労災について制度整備ができないことを理由に二の足を踏んでいる」など62の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
・50歳:環境が整っていないから。
・59歳:労務管理や労災について制度整備ができないことを理由に二の足を踏んでいる。
・48歳:セキュリティの担保が難しそう。
・45歳:管理するのが難しいと思うから。
・52歳:対人関係が重要視される事業だから。
・47歳:紙書類のやり取りがある。
・60歳:労務管理がしにくい。
・50歳:管理が難しいから。
・49歳:管理体制を整えるのが難しいから。
■まとめ
今回の調査では、ワーケーション制度に興味を持っている会社員が約6割と、会社員は仕事と休暇をうまく切り替えて行う「ワーケーション」に、かなり前向きな期待を寄せていることが明らかになりました。またワーケーション制度のメリットとしては、「リフレッシュすることで生産性が向上する」や「家族との時間やプライベートな時間の確保がしやすくなる」などの声が多く挙げられました。
しかし一方、実際に自社で導入が期待できるかについては、約7割が「期待できない」と回答しており、その理由として「労務管理がしにくい」や「労務管理や労災について制度整備ができないことを理由に二の足を踏んでいる」などが挙げられ、まだまだ制度面においての不安が残っているといった実態も判明しました。
テレワークの一般化に伴い、新たな働き方として期待を寄せられている「ワーケーション 」について、企業での導入ができるかの鍵は、労務管理や評価制度などの制度面の整備であると言えるでしょう。
■会社概要
社名 :株式会社あしたのチーム
代表者 :代表取締役社長 髙橋 恭介
本社所在地:東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX11F
設立 :2008年9月25日
サイト :https://www.ashita-team.com/
社名 :株式会社 We’ll-Being Japan
代表 :代表取締役社長 野⼝ 茂⼀
本社所在地:東京都中央区⽇本橋本町4-8-16 KDX新⽇本橋駅前ビル3F
設立 :2019年11⽉18⽇
サイト :https://well-being.inc
社名 :株式会社日本旅行
代表 :代表取締役社長 堀坂 明弘
本社所在地:東京都中央区日本橋1-19-1 日本橋ダイヤビルディング12階
設立 :1949年1月28日
サイト :https://www.nta.co.jp/