中小企業の経営者の間で非常に注目が集まっている「ミラサポ」をご存知でしょうか。
ミラサポとは、中小企業や小規模企業の事業を支援する総合サービスサイトです。
企業の経営者にとって有益な情報や支援を無料で提供していることもあり、サイト開設後から大幅に会員数を増やしているのです。ここでは、ミラサポの支援活動やサービス内容、利用するメリットや便利な使い方について解説していきます。
ミラサポとは?主な支援内容
ミラサポは、中小企業庁が管理・運営する中小企業、小規模企業向けの総合支援サイトです。
中小企業や小規模企業の「未来」を「サポート」することから、「ミラサポ」という名称が付けられています。
主な支援内容としては、中小企業の経営者向けに助成金や補助金の支援を行ったり、専門のコンサルタントの派遣を行ったりしています。
インターネット上には信憑性に欠ける情報や、営業目的のサイトなどが数多く繁栄するなかで、信頼できる国の機関である中小企業庁の運営ということで注目と人気を集めています。
運営元である中小企業庁は、経済産業省の外局として設置された機関であり、国内の中小企業の育成や発展に関わる職務を担っています。
ミラサポの会員になるには?
ミラサポのサイト上にあるコンテンツは、無料で閲覧することができます。ただ、補助金・助成金の支援や専門家によるコンサルティングサービスなどを受けるためには、会員登録を行う必要があります。この会員登録には、「ミラサポ会員登録」と「企業情報登録」の2種類があります。
「ミラサポ会員登録」の登録方法は、ミラサポのサイトにある「新規会員登録」のページから行うことができます。手続き処理は簡単で、まず登録したメールアドレス宛に、新規会員登録ページのURLが配信されます。そのページに移動して、名前や住所、連絡先などの基本情報を入力するだけで登録が完了します。
「企業情報登録」については、上記の「ミラサポ会員登録」を行った後に、会員サイトへログインしてから行います。具体的には、「企業名」や「事業内容」、「事業所の所在地」などの企業の基本情報を入力することで、登録を行うことができます。
注目される理由と主な支援内容
これらの会員登録を行うことで、各地にある拠点で事業に関する相談ができたり、税理士や弁護士などの専門家のコンサルティングを受けたりすることができます。そして、ミラサポの凄いところは、これらのサービスを無料で利用できてしまうのです。
さらに、ミラサポに登録している経営者のコミュニティに参加できたり、ビジネスで活用できる便利なツールを利用できたりします。ミラサポの主な支援内容をまとめると、次の4つの項目になります。
- 補助金・助成金の支援
- 無料専門家派遣
- よろず支援拠点
- 地域プラットフォーム
そこで、ここからは4つの支援内容について、それぞれ詳細を解説していきます。
1.補助金・助成金の支援
最初に、メインともいえる支援活動である「補助金・助成金の支援」です。中小企業の経営者に対して、補助金や助成金を受け取るためのサポートを行っています。
補助金や助成金は非常に種類が多く、また申請から受給において審査や手続き、条件などが複雑です。そこで、中小企業の経営者がスムーズに受給できるように、支援サポートを実施しているのです。
補助金とは
「補助金」とは、事業者のビジネスをサポートすることを目的として、国からお金が支給される仕組みのことを指します。経済産業省や地方自治体の所管で、政策ごとに様々な補助金があり、それぞれ目的や趣旨が異なります。
助成金とは
「助成金」とは、事業者の雇用面におけるサポートを目的として、国から支給される支援金のことを指します。厚生労働省の所管で、資金調達にあったては実施計画書の提出や審査などの手続きで、支給までに1年近くの時間がかかるというような特徴があります。
2.無料専門家派遣
次に紹介する支援内容が、専門家の無料派遣サービスです。専門家というのは、弁護士や税理士、中小企業診断士、公認会計士というような公的資格を持った人達です。中小企業庁や地方自治体の各支援機関に認められた実績のある専門家から、経営者は手厚いサポートを受けられます。
この支援の大きな特徴が派遣型であることです。つまり、専門家が経営者のもとにお伺いするのです。さらに、無料で受けることができるため、「ミラサポ」を代表する支援サービスとして大きく注目されています。
3.よろず支援拠点
また、対面で経営に関する相談を行える窓口として「よろず支援拠点」があります。「独立行政法人中小企業基盤整備機構」が運営する支援機関で、全国47都道府県に設置されています。「ミラサポ」はサイト上から支援を受けられ、対面で相談したい場合は「よろず支援拠点」を活用する、という位置づけとして覚えておきましょう。
よろず支援拠点では、中小企業や小規模事業者だけではなく、一般社団法人やNPO法人も経営に関する支援を無料で受けられます。各地域のよろず支援拠点ごとにホームページが開設されていますので、気になった方は以下のサイトからチェックしてみてください。
http://www.smrj.go.jp/yorozu/
4.地域プラットフォーム
さらに、中小企業庁が管理・運営を行っている「地域プラットフォーム」もあります。地域プラットフォームとは、中小企業に対して支援を行う機関の地域ネットワークです。具体的には、商工会や商工会議所などの支援機関で、地域に根ざした様々な支援活動を行っています。
メインとなる活動内容が、経営者に向けた国や地域プラットフォームの支援、施策の情報発信です。さらに、経営者向けのセミナーや講演会の開催、ビジネスイベントなどの企画、運営などを通じて支援を行っています。
ミラサポの便利な使い方
さて、ここまでミラサポの主な4つの支援内容について解説してきました。このような質の高いサービスを無料で受けることができるために、ミラサポは多くの経営者から注目を集めているのです。
さらに、ここまで紹介した支援サービス以外にも、ミラサポは便利なサービスやツールなどを提供しています。ここからは、それらのサービス紹介と、便利な使い方について話をしていきます。
ミラサポ・コミュニティ
中小企業や小規模事業者の経営者通しで、コミュニケーションをとれる場が「ミラサポ・コミュニティ」です。ミラサポに会員登録した経営者だけが使うことのできるSNSのような位置づけです。
例えば、自分が携わっているビジネスに関する情報を発信したり、役に立つ書籍やセミナーの紹介を行ったりすることができます。コミュニティ内では、他人の投稿にコメントを残すこともできますし、「いいね!」をクリックすることで共感することも可能です。
また、コミュニティには「グループ」が存在し、共通のテーマや話題に関心のある経営者が集まって意見交換を行っています。さらに、特定の経営者だけに直接メッセージを送ることのできる「ダイレクトメッセージ」の機能もあります。
このミラサポ・コミュニティから、ビジネスが発展していくケースも多く、「ビジネス創業事例集」としてミラサポのサイトに事例が公開されています。
メールマガジン
また、ミラサポではメールマガジンの配信も行っています。メールマガジン自体は、企業登録を行わなくても利用することができるので、起業前の方も情報収集として活用することができます。
メールマガジンでは、中小企業の経営者に役立つ様々な情報を発信しています。例えば、補助金・助成金に関する最新の情報から、ビジネスのトレンドや成功事例、注目のITツールなど、幅広い範囲で情報を発信しています。
もちろん、メールマガジンは無料ですので、気になる方は登録してみましょう。
事業展開 サポートツール
ミラサポでは、業務に役立つツールやアプリ、コンテンツなどを紹介しています。これらを利用するには会員登録が必要ですが、なかには無料で利用することができるツールもあるので、経営者にとっては非常に助かるサービスです。
例として、勤怠管理や経費精算のITシステムやグループウェア、営業支援アプリやホームページ作成支援サービスなど、多岐に渡るサービスが存在します。
各種コンテンツ・情報収集
また、会員登録をすることで、ミラサポのサイト上から限定のコンテンツを閲覧することもできます。具体的には、税理士や中小企業診断士などの専門家による、質の高い情報を受け取ることが可能です。
コンテンツの種類は豊富で、「資金調達・税務」「会社経営」「仕事術・ビジネスノウハウ」というようなジャンルで、それぞれ専門家が情報発信をしています。例えば、「従業員を雇用するときのポイント」「新規顧客の獲得方法」など、中小企業の経営者に役立つ情報が満載です。
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