デジタル時代と呼ばれる昨今、SNSの利用は急速に広がりました。
日常的にSNSという言葉が飛び交うようになりましたが、正しいSNSの意味をご存じでしょうか。SNSは仕事上でも活用されるようになり、管理部門の方は特にSNSの知識は必要不可欠となっています。
今回はSNSの定義、機能、近年の普及状況、仕事でも活用されるSNS情報について紹介します。
SNSとは
SNSとはソーシャル・ネットワーキング・サービスの略です。
意味は、インターネット上で人と人とのコミュニケーションを促進し、社会的なネットワークの構築を支援する会員制のWebサービスを指します。
日本でSNSは2008年頃からミクシィやGREEなどのサービスが急成長し、近年はFacebook、LINE、インスタグラムのサービスを中心に広がりを見せています。
自身のプロフィールを登録し、写真や文章などを投稿し「いいね」など閲覧者が反応することでコミュニケーションを図ります。
投稿内容は日記、思いついた事、趣味について、写真、動画などさまざまで、同じ興味や関心がある人同士でつながってグループを形成することも可能です。
投稿機能よりもメッセージ機能がメインで、個人同士やグループ内でスタンプなどを送り合い交流を図るタイプも主流でしょう。
SNSの機能
SNSのサービスは次々に登場しており、その機能は多岐に渡ります。
ここでは、代表的なSNSの主な機能について見てみましょう。
1.プロフィール掲載
プロフィールとイメージ写真を登録します。
現実社会で従来から知人・友人である人と中心につながるタイプのSNSでは、実名や実物の写真を公開するケースが多いです。
限定的な公開ではなく、広く一般向けに公開されるタイプのSNSではあだ名やイラストの写真など、個人情報がわからないようにして登録する人が多いでしょう。
2.投稿機能
SNSには、写真、動画、短文、ブログ、生配信など投稿できる機能がついています。
ここで、自身の発信したい内容を公開することで、他者に自分のことを知ってもらい交流を深めるのです。
SNSサービスの特色は、写真に強い、ブログに特化しているなど、主にこの投稿機能によって決まります。
最近では、招待制で音声配信を行うサービスClubhouse(クラブハウス)が、ラジオ放送のように会話が楽しめるとして人気を集めています。
3.コメント機能
投稿した内容に対して、コメントや「いいね」などのスタンプを送ることで、閲覧者の方はコミュニケーションをとります。
SNSを利用するひとの中には、自分は投稿しないが、他者の投稿を閲覧するのに利用している人が少なくありません。
動画配信などをしている人に対して、投げ銭ができるスタンプを送ることで、投稿者へお金を送ることができる機能まで出てきています。
4.メッセージ機能
他者からは閲覧されずに、1対1でメッセージを交換できる機能です。
メッセージ交換に時間がかかるメールと違って、短時間で短文をチャットのように交換できるので、日常的な連絡手段としても活用されています。
中には、グループ内でメッセージを交換できる機能や、電話機能がついているものもあります。
5.グループ機能
イベント開催で参加者のみに投稿内容を限定的にしたい時や、ある特定の友達のみで情報を交換したい場合にグループを作成する機能です。
大学の頃の友達だけでつくるグループや、まったく知らない人同士が読書や山登りなど趣味でつながるグループなどさまざまです。
SNSの普及状況
一般的に利用されるようになったSNSですが、日本での普及状況はどれくらいなのでしょうか。
平成29年の総務省の調査報告において、LINE、Facebook、Twitter、Mix、Mobage,
GREEの6つのSNSサービスのいずれかを利用しているか2012年から2016年までの推移が発表されました。
結果は、全体で2012年のSNS利用者が41.4%だったのに対して、2016年には71.2%にまで上昇しています。
年代別に見てみると、10代は2012年54.7%であったのに対して、2016年には81.4%まで増えています。現代では小学生でスマートフォンを所持することも珍しくはなくなっており、スマホ所持の低年齢化も影響している可能性があるでしょう。
20代は81.8%から97.7%で著しい変化はありませんが、20代にとってSNSは欠かせないサービスになっていることがわかります。
30代も58.8%から92.1%へと20代と同じく、ほとんどの人がSNSを利用しています。
40代50代については、それぞれ37.1%、20.6%と2012年は利用者数かなり低かったのに対して、2016年にはそれぞれ78.3%、60.8%と過半数に。
調査結果によるとSNSは、10代から30代にとっては当たり前に利用されるサービスになっており、40代・50代についても多くの人から親しまれていることがわかりました。
総務省
SNSの5つの種類
SNSの種類に明確な分類はありませんが、主に下記の系統に分けられます。
1.クローズ型の交流系Facebook
クローズ型の交流系SNSは、従来から友達・知人など近しい人と中心にコミュニケーションをとるサービスです。気になる人のアカウントへ、承認申請を行いOKされた人のみ、投稿を閲覧できます。
代表的なクローズ型の交流系SNSはFacebookです。
Facebookは主に30代から人気のあるSNSサービスで、写真・動画・配信・文章などバランスよく投稿できます。文字数の制限がないため、比較的長めの文章を書くのにもよいでしょう。
メッセンジャーと呼ばれるメッセージ機能は、グループ電話なども行え、通常時の友達との連絡手段として活用する人も少なくありません。
2.クローズ型のメッセージ系 LINE
クローズ型のメッセージ系SNSは、メッセージ機能がメインのサービスです。
メッセージの他に、スタンプやGIF形式のファイルを送り合うなど、視覚的なコミュニケーションを楽しめるのが特徴です。
代表的なサービスにLINEがあります。
LINEは日本で人気のサービスで、10代~40代の幅広い若者から支持されています。
イラストレーター制作のスタンプを買って送り合うのが主流で、家族や友達とのテレビ電話にも便利。
タイムラインで状況を投稿できる機能もありますが、企業の広告目的の投稿が多くあまり普及していません。ニュースの配信やウォレット機能を有しているのも特徴でしょう。
3.オープン型の交流系 Twitter
オープン型の交流系SNSは、誰でも登録者のプロフィールや投稿を閲覧できます。
登録者に承認を得ることなく、「フォロー」というお気に入り登録ができ、自分のタイムラインに表示させ、いいねやコメントを送れます。
Twitterが代表的なサービスです。
Twitterは「つぶやく」ことでコミュニケーションをとるサービスで、短文を1日に複数回投稿するのに向いています。
「トレンド」と呼ばれる検索数の多いキーワードが表示され、今何が注目されているのか閲覧するのを楽しむ人も少なくありません。「リツイート」と呼ばれる、他の人の投稿を再投稿する機能も人気です。
誰の投稿でも見ることができるので、広く情報を収集することができ、自分が好きなものや新たな発見を得やすいSNSでしょう。
4.オープン型の写真投稿系 Instagram
オープン型の写真投稿系は、誰でも閲覧することができ、かつ写真のコンテンツに強みのあるサービスです。タレントや作家などの有名人であってもフォローすることができます。
Instagram代表的なサービスで、特に10代~20代の若い層に人気のSNSです。
最近の若者たちはインターネットで検索せず、インスタグラムでハッシュタグを検索して情報を得るようシフトしてきています。Googleで検索することを「ググる」と言いますが、ハッシュタグを検索することを「タグる」と言います。
インスタグラムは影響力の高いSNSのため、インスタグラマーというフォロワー数の多い発信力のある人達も登場し、企業から依頼されて宣伝・広告を担うケースも少なくありません。
5.オープン型の動画投稿系 YouTube
オープン型の動画投稿系は、誰でも配信・閲覧できる動画共有サービスです。
動画の説明用に文章を書くことはできますが、あくまでも動画を共有することを前提としており、投稿文章は読まれないことも少なくありません。
代表的なサービスにYouTubeがあり、今では誰もが知るSNSのひとつでしょう。
YouTuber(ユーチューバー)と呼ばれる自作の動画を投稿し、広告収入を得る人達が人気を集め、今では子供のなりたい職業No.1にも選ばれたことがあるほどです。
TV視聴率の低下を背景に、タレントや芸人でYouTubeの投稿をはじめる人もいます。
仕事でおすすめのSNS
SNSはプライベート以外に、企業での利用も盛んになっています。
企業がSNSを利用する主な目的は2つです。一つ目は、情報発信することでの広告として活用すること。二つ目は社内外での円滑なコミュニケーションを目的として利用します。
1.広告
広告としての情報発信は、Twitter、Instagram、Facebook、YouTubeなどが活用されます。
集客したいターゲットや投稿する内容に合わせてサービスを選択し、企業アカウントを作成。投稿者は広報部とする場合や、個人名を出す場合、企業のマスコットキャラとしてアカウント用のキャラをつくる場合などがあります。
投稿した内容を見てほしいターゲットに向けて、優先的にスレッドで表示してもらう有料の運用サービスを利用してもよいでしょう。
アカウントを通じてコミュニケーションを図ることで、情報収集も行えます。
2.社内外での円滑なコミュニケーション
LINE WORKS、チャットワーク、Slackなど、企業用のSNSサービスもあります。
社内外とのメッセージ交換の他、ファイルの保管・送付、スケジュール・タスク管理、メール機能などと一体となったサービスです。
さらに、グループウェアと呼ばれる、SNSと社内決裁フロー、日報報告、タイムカード、プロジェクト管理などの社内管理ツールの機能がひとつになったサービスも登場しています。
SNSを活用して業務効率・広告効果アップを目指そう
SNSは、ネット上でのコミュニケーションツールにとどまらず、今では影響力の高いメディアともなっています。SNSに注目することで、情報収集ができ、現在求められているサービスが何なのかのヒントになるかもしれません。
企業は社内外にSNSを上手く活用することで、ぜひ自社のビジネスにお役立てください。
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