企業をとりまく社会環境やビジネス環境の変化とともに、中小企業における人事評価制度の重要性が高まっています。現状では、中小企業が人事評価を考える際にはいくつかの課題があります。今回は、中小企業が人事評価を見直すべき理由と人事評価を考える上でのポイントを紹介します。
中小企業における人事評価の現状
近年、中小企業は人材確保や育成を経営課題として捉えており、そのための課題解決策として人事評価制度の重要性が増しています。
一方で中小企業が人事評価制度を導入する際には課題もあります。その一つが、資金と時間、リソースの問題です。人事評価制度を構築するためには資金が必要です。中小企業の全てが潤沢な資金を持っているわけではありません。日々の業務に追われている経営者や人事担当者が多い中、時間とリソースを確保するのもままならないという現状もあります。
もう一つの課題は、人事評価についてのノウハウを持っていない点です。人事評価制度を自社で最初から作るとなると、ある程度専門的な知識が必要となります。
中小企業が人事評価を見直すべき理由
中小企業が人事評価制度を見直すべき理由の一つは、すでに中小企業において大きな問題となっている人材不足の問題です。少子高齢化の影響もあり、今後さらに働き手の人口は減少していく見込みです。
雇用市場を見ると、売り手市場が続き、企業にとっては採用難が続いています。従業員が魅力を感じる企業を作らなければ、人材を採用することも早期退職を防止することもできません。
人材は企業が発展していくために最も重要な要素なので、中小企業は従業員が安心して働き続けることができる環境を整備していくことが最重要課題となるのです。その根幹となるのが人事評価制度で、従業員が会社を選ぶ基準にもなります。従業員や求職者は、将来も安心して働き続けられるかどうかの判断材料として人事評価制度を見るのです。
中小企業の人事制度のポイント
中小企業における人事評価制度のポイントは2つあります。
第1のポイントは、会社のビジョンをベースに制度を考える点です。ビジョンは会社の方向性を示す最も明確な指標です。明確なビジョンは従業員が企業を選択する基準になります。
人事評価制度の存在意義は、会社の望むビジョンや目標を達成して、個人と会社がともに成長するための制度であることです。単純に、従業員の報酬や昇格・昇進を決めるためだけの制度にしないことが重要です。
第2のポイントは、従業員のキャリアアップが見える人事評価制度にすることです。従業員の退職理由の上位にあるのが、「キャリアアップが望めないこと」です。自社に勤め続けていると、将来どんなキャリアアップが期待できるのかを示すことで、従業員の安心感が高まり、退職防止につながるでしょう。
キャリアアップを明確にするための人事評価制度では、昇格・昇進の評価基準を分かりやすく明示することが必要です。これから企業のなかで、どのような経験やキャリアを積んで、昇進・昇格していくのかが想像できる青写真を与えることが必要です。人事評価制度を実際に運用する場面では、上司と従業員は、キャリアを念頭に入れたコミュニケーションの機会を設定していきます。
中小企業に適した人事評価制度を検討する
ひとくくりで中小企業といっても、企業によって状況はさまざまです。起業したばかりで、従業員の数が少ない段階ではしっかりとした人事評価制度を整備するのが難しい場合もあります。しかし、業績が拡大して陣容や組織が拡大するにつれて、健全な企業運営を持続するために人事評価制度の導入を検討しなければなりません。
近年は、コスト、リソース不足、手間などの問題を解決でき、専門業者のノウハウを活用しながら、人事評価制度を構築できるクラウド型の人事評価システムを採用する中小企業も増えています。導入に際しては、現状の課題を分析して、自社に適した人事評価システムを選定するようにしましょう。
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