チームビルディングとは?チーム力を最大化して乗り切る具体的な事例を紹介

チームビルディングとは、よく耳にする言葉ですが、具体的にはどのようなことを指すのでしょうか?

なんとなく意味はわかっているものの、具体的に企業で導入するには何をすればいいのかわからない管理者も多いようです。

今回は、チームビルティングの意味や重要性、目的や効果的な事例を紹介します。

チームビルディングとは?

チームビルティングとは、直訳するとチームを構築するという意味で、目標や理想を達成するためにメンバーが能力や個性を主体的に発揮させる組織作りを指します。

ビジネスにおいては複数のメンバーが集まって仕事をすることが多いものですが、その際は各メンバーの潜在能力を最大限に引き出し、お互いに協力させる風土・仕組み作りが大切です。

チームビルティングは、各メンバーが目標達成に向けて主体的に考えて行動するという理想的な組織を作る役割を持っています。

チームビルディングの一例~タックマンモデル~

チームビルティングの一例として、心理学者タックマンが提唱したタックマンモデルがあります。

これは、チームは構成しただけでは機能せず、5段階を経て理想的な状態に発展していくとする考え方です。

第1段階はチームが形成されただけの状態で、第2段階では意見の対立といった混乱が生まれます。行動規範などが確立して統一するのが第3段階で、第4段階から機能し始め、目的を達成した後に第5段階である散会に至るのです。

これはチームビルティングの典型的なモデルとして、用いられることがあります。

チームビルディングの重要性

ビジネスにおいては、何か目的を達成するために個人行動ではなくチームで取り組むことが一般的です。

どれほど優秀な人材がいても、個人にできることは限られています。

個人だけであれば、規模の経済を発揮できませんし状況を客観視することも困難でしょう。

また、プロジェクトは簡単なものばかりではありません。難しい課題であるほど、さまざまな得意分野・専門的知識を持った人材の力がなければ、成功は困難といえます。

ただし、ただメンバーをアサインしたり、プロジェクト指針を整えたりするだけではチームであることの相乗効果を発揮できない可能性があります。

そこで、多様なメンバーが集まって意見を出し合い、実務で協力し合うことが必要になるのです。そのためにチームビルティングは役立ちます。

チームビルディングの目的

チームビルティングの主な目的は、目的意識の醸成パフォーマンス向上の2つです。

目的意識の醸成

チームビルティングは、各メンバーのプロジェクトに対する目的意識を醸成する目的があります。

プロジェクトを成功に導くためには、各メンバーの力を引き出すことが欠かせません。そのためには、メンバーごとに自分の役割を認識し、目標達成に向けて自発的に行動する意識が大切です。

若手、中堅、リーダーといった立場によってメンバーの役割は異なりますが、それぞれの立場や目標に即した「目的意識」を醸成できる点がチームビルティングの重要な目的になっています。

チームのパフォーマンス向上

チームビルティングは、個人のモチベーションアップや組織力の強化を通して、最終的にパフォーマンスを向上させる目的があります。

先述の通り、ビジネスでは何らかの目標を達成するために、チームを組むことが一般的ですが、どのようなチームであってもメンバーをアサインしたからといってすぐに機能するわけではありません。

個々人の力を最大限引き出すためには放置ではなく何らかの働きかけをする必要があります。そこでチームビルティングが重要な役割を担うのです。

チームビルディングの効果

チームビルティングの効果として期待できるのは、一体感の醸成動機付けです。

一体感の醸成

チームビルティングを実施すれば、一体感を生み出すことができます。

ビジネスで組織が持つ力を引き出すには、ビジョンや目標を組織で共有し、個人がチームの成果にフォーカスするような意識を作り出さなければなりません。

仮にチームのビジョンが曖昧で、メンバー間の信頼関係が構築されていなければ、せっかく優秀なメンバーを結成したとしても個人プレーを引き起こしてしまうでしょう。

チームビルティングは、こういった事態を防ぎ、共通の目的に向けてメンバーを結束させる効果があります。

動機付けの促進

チームビルディングを行えば、メンバーのモチベーション向上が期待できます。

チームビルディングで重要なプロセスとは、チームの方向性の決定と、メンバーの役割の明確化です。

これを行うことで、メンバー個人が行うべき行動がはっきりするので力を発揮しやすいだけでなく、自分の仕事がチーム全体に対してどのように貢献するのか把握もできます。

そのため、メンバーの意識・モチベーションを高めることにつながるのです。

チームビルディングにおけるリーダーの役割

チームビルティングではリーダーが特に重要な役割を担います。

リーダーは、組織されたチームが最大のパフォーマンスを発揮できるように、メンバー間の信頼関係の強化に努め、個人が力を発揮しやすいように行動指針の構築にも取り組なければなりません。

具体的には、チームのコミュニケーションの活発化、スキルや実績に応じた適切な人材配置、メンバーのモチベーションを向上させる評価・報酬体系の整備などがリーダーの役割です。

チームビルディング研修・イベントの事例

チームビルディング研修にはさまざまな種類があります。ここでは、5つの事例を紹介しましょう。

ワークショップ

ワークショップはチームで何らかの作業・仕事を体験する共同活動で、ビジネスだけでなくスポーツや芸術の場にも幅広く用いられている定番の研修方法です。

ワークショップの例としては、架空または実在のビジネスのケースに対して、グループごとに状況分析や解決策を話し合い、発表し合うといった形式のものがあります。あるいは、チームメンバーが打ち解けることが主な目的であれば、ビジネス以外のものがテーマでも問題ありません。

ワークショップの特徴は、何らかの目的や課題が与えられ、それに対してチームのメンバーが協力して向き合うという体験型学習である点です。これから一緒に現実のプロジェクトを進めていくにあたって、仕事への取り組み方やコミュニケーションの方法といったお互いのパーソナリティを把握することでチーム構築を目指します。

グループディスカッション

グループディスカッションは、何らかのテーマを設定して、チームのメンバーで意見を出し合ったり、相互の意見を分析したりする取り組みです。

テーマは、実際にこれから取り組むプロジェクトについてでも良いですし、業界情報や時事ネタといった周辺的な事柄でも良いでしょう。いずれにせよ、何か特定のテーマについて、顔を合わせて議論する環境を用意することが大切です。

グループディスカッションでは、お互いが意見を交わす中で、メンバーの意見の切り口や、他人の意見に対する態度などを知ることになります。

また、意見が対立する時には、そのすり合わせをしながら1つの妥協点を探るという体験も可能です。こうした中、双方の考え方を理解できるようになり、今後プロジェクトをチームで進める土台ができるでしょう。

イベント

大掛かりなものとしては、イベントの実施があります。イベントとは、業務の場を離れて特別な催しを開催することです。例えば、社員旅行、スポーツ大会、懇親パーティー、演奏会・合唱会といったものがあります。

こういったイベントは業務とは直接的に関係ないように見えますが、仕事の場面だけでは分からないようなお互いの素顔を見られる場としては良いチャンスです。

チームのメンバーは、たとえ職場で毎日のように顔を合わせていたとしても、あくまでも仕事の場であるため、お互いの人間像がなかなか掴めず、深く理解できないというケースもありえます。

イベントでは、あえて仕事とは離れた場所だからこそ、普段は見られない一面を共有できるのです。

アクティビティ

アクティビティとは体験や遊びなどを指し、基本的には体を動かすものが中心です。

参加者は、会議室やオフィスで会話をするだけでなく、一緒に体を動かすことでコミュニケーションを活発に行うことになります。そこで、チームのメンバーの一体感を生み出す効果を狙うわけです。

屋内で行うものにはフラフープリレーや名前リレー、ダンスなどがあります。屋外では、キャンプやレジャー、バーベキューなどが定番です。

ゲーム

手軽にできるものでお互いの人間性が分かるものとしてはゲームがあります。

例えば、カードを使った推理ゲームの「人狼」は、論理的思考力や対話能力を高めるために優れたゲームです。限られたヒントを使って制限時間内に解決する「脱出ゲーム」は、メンバー間の協力やタイムマネジメントなどが求められます。

このように、ゲームを通してチームのコミュニケーションや役割分担を活発にする効果があるのです。

チームビルディングによって最速で成果を出そう

チームビルティングは、チームでの仕事が中心であるビジネスの場において、組織の力を引き出すために重要です。

チームを立ち上げる際、リーダーは組織の信頼関係の構築やコミュニケーションの活発化をスピーディに行わなければなりませんが、チームビルティングの手法を取り入れればそういった場面で貢献するでしょう。

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