2017/05/24
一般社員の3人に1人が人事評価に納得できず、転職・辞職を考える 理由は「不当な評価だから」「評価に対して給与が少ないから」 労働者と事業主との間に生じうる労務リスクを回避しなければいけない時代が到来 ~中小企業の転職・辞職に関する調査~
人事評価クラウド型運用おせっかいサービス「ゼッタイ!評価®」を提供する株式会社あしたのチーム(本社:東京都中央区、代表取締役社長:高橋恭介、以下「あしたのチーム」)は、転職・辞職に関するインターネット調査を実施いたしました。その結果、人事評価制度の運用の実態や人事評価の従業員満足度の実態が明らかになりました。
●評価と給与に関する調査トピックス
≪人事評価制度への不満≫
■「満足している」という回答が2014年は2.0%に対し、2017年は3.7%と満足度はほぼ変わらない結果に
■会社経営者の約3割、人事担当者の約半数が「部下を評価しづらい」と回答
■人事担当者の約半数が「人事評価制度の仕組みは運用されていない」と回答
新しい人事評価制度を導入する企業が増えているなか、人事評価制度の運用がうまくいかず、部下の評価がしづらいと思っている人事担当者もいるのかもしれない。
≪人事評価の納得性と転職・辞職の関連≫
■従業員の3人に1人が人事評価に納得できず、転職または辞職を考えたことがあることが判明
「不当な評価だから」や「評価に対して給与が少ないから」という回答が目立つ結果に。
≪人事評価の見直しと会社の右腕となる社員の存在≫
■7割以上の人事担当者が「人事評価や制度の見直しが必要だと思う」と回答
■会社の「右腕」となる存在の社員が辞めるとなった場合の会社経営者の感情は「無念」40.0%が第1位
次いで、「悲しみ、切なさ」26.0%、「不安」24.0%の順に。
怒りよりも悲しみや不安の方が強いことが判明。
●調査方法
【概要】
1. 調査の方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用した
WEBアンケート方式で実施
2. アイリサーチ登録モニターのうち、従業員300名未満の会社で、人事に関わることがある会社経営者もしくは、人事に関わることがある人事担当者もしくは、人事評価を受ける立場の従業員男女20歳~69歳を対象に実施
3. 有効回答数:1200人(会社経営者:400名、人事担当者:400名、従業員:400名)
4. 調査実施日:2017年3月10日(金)~2017年3月14日(火)
1.人事評価制度への不満
① 人事評価制度の満足度について
あなたは、会社の【人事評価制度】について満足していますか。(単一回答)n=400 ※従業員n=400
従業員に対し、人事評価制度への満足度をお聞きしました。2014年に実施した調査では「満足している」という回答が2.0%に対し、今回(2017年)の調査では「満足している」という回答が3.7%とわずか1.7ポイント差となりました。
3年前と比べて人事評価制度への満足度はほぼ変わっていないということがわかりました。
② 人事評価の運用について
あなたの会社の評価の仕方は、部下を評価しやすいと思いますか。(単一回答)n=800 ※経営者n=400、人事担当者n=400
あなたの会社における人事評価制度の仕組みは、しっかり運用されていると思いますか。(単一回答)n=294 ※人事担当者n=294
会社経営者と人事担当者に対し、部下を評価しやすいと思うかをお聞きしました。「評価しやすい」と「どちらかといえば評価しやすい」を合計した結果をみると、全体では約6割が「評価しやすい」と回答しました。また、「評価しづらい」と「どちらかといえば評価しづらい」を合計した結果を役職別でみると、会社経営者は約3割、人事担当者は約半数が回答しています。人事担当者の2人に1人は部下を評価しづらいと思っていることがわかりました。
また、人事評価制度を導入している人事担当者に対して、人事評価制度の仕組みは、しっかり運用されていると思うかをお聞きしました。「あまり運用されていないと思う」と「運用されていない」を合計すると、約半数が「運用されていない」と回答しました。
これまでの日本的雇用が通用しなくなっていると感じ、終身雇用や年功制を廃止して新しい人事評価制度を導入する企業が増えきています。しかし、人事評価制度の運用がうまくいかず、部下の評価がしづらいと思っている人事担当者もいるのかもしれません。
2.人事評価の納得性と転職・辞職の関連について
あなたは、人事評価に納得できず、転職または辞職を考えたことはありますか。(単一回答)n=400 ※従業員n=400
人事評価に納得できず、転職または辞職を考えたことがあるかをお聞きしました。「ある」と回答したのが34.0%となり、3人に1人が人事評価に納得できず、転職または辞職を考えたことがあることがわかりました。
あなたが前問で、人事評価に納得できず、転職または辞職を考えたことが「ある」と回答した理由をお答えください。
(自由回答)n=136
※従業員のみの回答
・自分の評価が低いと感じたから(30代)
・昇給が全くないから(30代)
・不当な評価だから(30代)
・決まりに従って運用されないから(30代)
・全く評価されないのでやる気がなくなったから(30代)
・給与水準をあげたいから(30代)
・評価される部署とそうでない部署が明らかだから(40代)
・評価に対して給与が少ないから(40代)
・能力が評価されていないから(40代)
・適正な評価がわからないから(40代)
・仕事ができる人とできない人が同評価だから(40代)
・頑張っても無駄だから(40代)
・きちんとした評価をしないで給料を上げたり下げたりされたから(50代)
・昇進しなかったから(50代)
・自分より仕事をこなしていない人の給料が高いから(50代)
・人事評価が好き嫌いで決まるから(50代)
・会社組織が不条理すぎるから(50代)
・ルールや規律を守り楽しく仕事がしたいから(50代)
・上司の評価基準が不明確だったから(50代)
・公平性がないから(50代)
前問で人事評価に納得できず、転職または辞職を考えたことが「ある」と回答した理由を自由回答形式でお聞きしたところ、「不当な評価だから」や「評価に対して給与が少ないから」という回答が目立つ結果となりました。
3.人事評価の見直しと会社の右腕となる社員の存在について
① 人事評価の見直しについて
あなたの会社では、人事評価や制度の見直しが必要だと思いますか。(単一回答)n=1200
人事評価や制度の見直しが必要だと思うかをお聞きしました。役職別でみると、「必要だと思う」という回答は会社経営者が54.3%、人事担当者が77.5%、従業員が56.3%という結果となりました。会社経営者や従業員と比べて、より人事評価に関わっている人事担当者が人事評価や制度の見直しの必要性を強く感じていることがわかります。
② 会社の右腕となる社員について
あなたの会社の「右腕」となる存在の社員が辞めるとなった場合、どのような感情になりますか。(複数回答)n=400
※会社経営者n=400
会社経営者に対し、会社の「右腕」となる存在の社員が辞めるとなった場合、どのような感情になるかをお聞きしました。第1位が「無念」40.0%、次いで「悲しみ、切なさ」26.0%、「不安」24.0%という結果となりました。
会社の「右腕」となる存在の社員が辞めるとなった場合の会社経営者の感情として、怒りよりも悲しみや不安の方が強いことがわかりました。
●報道関係者様へ
■引用・転載時のクレジット表記のお願い
※本リリースの引用・転載は、必ずクレジットを明記していただきますようお願い申し上げます。
<例>「あしたのチームが実施した調査結果によると…」
●会社概要
会社名 株式会社あしたのチーム
代表取締役社長 高橋恭介
本社所在地 〒104-0061 東京都中央区銀座6-4-1 東海堂銀座ビル 6F
事業内容 ・人事評価クラウド型運用支援サービス「ゼッタイ!評価®」
・あしたの人事評価クラウド「コンピリーダー®」
・教育・研修事業「MVP倶楽部®」
・その他人事関連事業
資本金 4億1010万円(資本準備金含む)
設立 2008年9月25日
HP https://ashita-team.com/