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調査リリース

2021/02/22

人事評価制度を運用する78.9%の経営者が ITエンジニア専用の人事評価制度があった方が良いと回答 〜評価が適切でないと思う理由 「ITエンジニアに対して短期的・定量的な目標を提示しづらい」が62.5%で最多〜ITエンジニアの人事評価制度に関する実態調査①

人事評価サービスを提供する株式会社あしたのチーム(本社: 東京都中央区、代表取締役社長CEO:赤羽博行)は、自社でITエンジニアを採用している企業経営者111人を対象に、ITエンジニアの「人事評価制度に関する実態調査」に関する調査を実施しましたのでお知らせいたします。

●調査概要
調査概要:ITエンジニアの人事評価制度に関する実態調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年2月5日~2021年2月6日
有効回答:自社でエンジニアを採用している企業経営者111人

■人事評価の周期について「1年に一度」が26.2%、「そもそも人事評価制度がない」が33.6%
「Q1.あなたの会社ではどの程度の周期でエンジニアの人事評価がなされていますか。」(n=107)と質問したところ、「1年に一度」が26.2%、「そもそも人事評価制度がない」が33.6%という回答となりました。


・3ヶ月に一度:14.9%
・半年に一度:20.6%
・1年に一度:26.2%
・そもそも人事評価制度がない:33.6%
・その他:4.7%

■自社のエンジニアに対する人事評価が「適切でない」と考える経営者22.6%
「Q2.あなたは、自社で抱えるエンジニアの能力や仕事内容が、人事評価制度に適切に反映されていると思いますか。」(n=71)と質問したところ、「全く思わない」が4.3%、「あまり思わない」が18.3%という回答となりました。


・全く思わない:4.3%
・あまり思わない:18.3%
・少し思う:35.2%
・非常に思う:35.2%
・わからない/答えられない:7.0%

■適切でないと思う理由「エンジニアに対して短期的・定量的な目標を提示しづらい」が62.5%で最多
Q2で「全く思わない」「あまり思わない」と回答した方に、「Q3.その原因はどのような点にあると思いますか。(複数回答)」(n=16)と質問したところ、「エンジニアに対して短期的・定量的な目標を提示しづらい」が62.5%、「エンジニアの個人の技術力を評価しにくい」が50.0%、「エンジニアの求める評価の軸や項目がわからない」が37.5%という回答となりました。


・エンジニアに対して短期的・定量的な目標を提示しづらい:62.5%
・エンジニアの個人の技術力を評価しにくい:50.0%
・エンジニアの求める評価の軸や項目がわからない:37.5%
・他の職種と比較して成果がわかりにくい:25.0%
内の人事評価制度自体が明確に確立されていない:25.0%
・経営層や管理層にエンジニア出身者が少ない:12.5%
・その他:0.0%
・わからない:0.0%
・社内の人事評価制度自体が明確に確立されていない:25.0%
・経営層や管理層にエンジニア出身者が少ない:12.5%
・その他:0.0%
・わからない:0.0%

■経営者から「作業が多岐にわたり、定量的な評価基準を設けるのが難しい」などの声も
Q2で「全く思わない」「あまり思わない」と回答した方に、「Q4.Q3で回答した以外に、考えられる原因があれば自由に教えてください。(自由回答)」(n=16)と質問したところ、「作業が多岐にわたり、定量的な評価基準を設けるのが難しい。」や「日常の業務に追われ、簡易で自社に適した方法が分からない。」など4の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋> 
・55歳: 評価スキルが低い。
・57歳:作業が多岐にわたり、定量的な評価基準を設けるのが難しい。
・46歳:日常の業務に追われ、簡易で自社に適した方法が分からない。
・59歳:経営能力。

■自社のエンジニアから人事評価について不満の声を受けたことがある経営者は35.5%
「Q5.あなたは、自社のエンジニアから人事評価についての不満の声や指摘を受けたことはありますか。」(n=107)と質問したところ、「5回以上ある」が11.2%、「1~4回ある」が24.3%という回答となりました。


・5回以上ある:11.2%
・1~4回ある:24.3%
・ない:56.1%
・わからない/答えられない:8.4%

■エンジニアからの声として「人事や上司が個人の技術力をきちんと評価できていない」が60.5%で最多
Q5で「5回以上ある」「1~4回ある」と回答した方に、「Q6.その内容を具体的に教えてください。(複数回答)」(n=38)と質問したところ、「人事や上司が個人の技術力をきちんと評価できていない」が60.5%、「技術的な解決をしても会社の業績に連動してしまっている」が52.6%、「コミュニケーション能力など技術力や仕事内容以外の面が評価内容に入る」が47.4%という回答となりました。


・人事や上司が個人の技術力をきちんと評価できていない:60.5%
・技術的な解決をしても会社の業績に連動してしまっている:52.6%
・コミュニケーション能力など技術力や仕事内容以外の面が評価内容に入る:47.4%
・社内のエンジニアのポジションが他の職種と比較して低い:18.4%
・その他:2.6%

■36.7%の経営者が、能力や人事評価が「反映されにくい」と回答
「Q7.あなたは、エンジニアは他の職種の社員と比較して、能力や業務内容の人事評価への反映について、差があると思いますか。」(n=71)と質問したところ、「非常に反映されにくい」が4.3%、「少し反映されにくい」が32.4%という回答となりました。


・非常に反映されにくい:4.3%
・少し反映されにくい:32.4%
・特に変わらない:40.8%
・少し反映されやすい:7.0%
・非常に反映されやすい:9.9%
・わからない:5.6%

■78.9%の経営者が、「エンジニア専用の人事評価があった方が良い」と回答
「Q8.あなたは、エンジニアの人事評価について、他の職種の社員と異なるエンジニア独自の人事評価制度が必要だと思いますか。」(n=71)と質問したところ、「非常に思う」が31.0%、「少し思う」が47.9%という回答となりました。


・非常に思う:31.0%
・少し思う:47.9%
・あまり思わない:15.5%
・全く思わない:5.6%

■まとめ
今回の調査では、自社でITエンジニアを採用する企業経営者を対象に、ITエンジニアの人事評価制度に関する実態調査を実施しました。
結果として、人事評価の周期について「1年に一度」が26.2%、「そもそも人事評価制度がない」が33.6%と、エンジニアに対する人事評価の地盤が固まっていない現実が明らかになりました。
また、経営者に対して、「エンジニアの人事評価が適切ではないという認識はあるか」と質問を投げかけたところ、2割の経営者が「適切でない」と回答しています。適切でないと思う理由については「エンジニアに対して短期的・定量的な目標を提示しづらい」が62.5%で最多という結果に。その他にも「作業が多岐にわたり、定量的な評価基準を設けるのが難しい。」などの声も見受けられました。
また、自社のエンジニアから人事評価について不満の声を受けたことがある経営者は35.5%存在しています。実際の声としては、「人事や上司が個人の技術力をきちんと評価できていない」が60.5%で最多でした。そのような現実もあり、78.9%の経営者が、エンジニア専用の人事評価があった方が良いと回答しています。
IT化が進む中、エンジニアの重要性は増しています。一方で、仕事の成果を定量的に判断しづらく、エンジニアの人事評価は難しい現実となっています。しかし、企業の競争力向上のためにはエンジニアの力は必要不可欠です。エンジニアに対する人事評価制度の確立も求められていると言えるでしょう。

■セミナー情報
エンジニアの評価、上手く出来ていますか?
現役CTOが語る!エンジニアの評価と目標設定について
日時  :3月11日(木) 16:00~17:00
開催形式:オンライン
https://www.ashita-team.com/seminar/21031113-4/

 

■株式会社あしたのチーム会社概要
代表者  :代表取締役社長CEO 赤羽 博行( https://www.ashita-team.com/ )
本社所在地:〒104-0061 東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX11F
事業内容 :・報酬連動型人財育成プログラム「ゼッタイ!評価®」
      ・人事評価クラウド「あしたのクラウド™HR」
      ・目標設定プログラム「あしたの履歴書®︎」
資本金  :1億円(資本準備金含む)
設立   :2008年9月25日