2021/05/18
「テレワークやめたい」20代が最多 67.4% 上司・部下ともに「気軽に相談できない」に悩む 若手社員とのコミュニケーションには「チャット/SNS」が有効? ~あしたのチームがコロナ禍のテレワークと人事の課題を調査~
AIを活用した人事評価クラウドで人事領域のDXをサポートする株式会社あしたのチーム(本社:東京都中央区、代表取締役社長CEO:赤羽博行、以下「あしたのチーム」)は、全国の20代~50代の会社員で2020年3月~2021年3月の期間に平均週2日以上テレワークをした方、または平均週2日テレワークをした部下のいる方を対象に、コロナ禍のテレワークと人事の課題に関する調査を実施しました。
その結果、この1年テレワ―クをする中で「テレワークをやめてオフィスに出社して働きたい」と感じていたのは20代の若手社員の割合が最も多いことがわかりました。
本資料では1年間のテレワークの実態と課題に関する調査結果を、2020年3月に当社が実施した調査との比較も交えて発表します。
●コロナ禍のテレワークと人事の課題に関する調査トピックス
《テレワーク時の上司・部下のコミュニケーションについて》
■上司と部下のコミュニケーションツールは「オンライン会議」82.7%、「メール」75.7%、「電話」63.7%が上位。
■最も円滑なコミュニケーションがとれたツール1位は「オンライン会議」46.7%で、年代による差がなかった。文字コミュニケーションツールは、若年は「チャット/SNS」、年長は「メール」を支持。
《若手社員のテレワークについて》 ■「テレワークをやめたい」と思ったことがあるのは20代が最多で67.4%。
■20代がテレワークをやめたいと思った理由
1位「業務上の不便が多いから」45.2%、2位「気軽に相談がしにくいから」35.5%、3位「仕事が単調になりがちだから」32.3%、4位「孤独だから」「上司・部下・同僚とお互いに仕事ぶりが見える方が安心だから」29.0%。
■管理職が部下の育成やマネジメントに関してテレワークによって失った機会
1位「雑談により本人の状況や状態を知る機会」48.0%、2位「気軽に相談を受ける機会」「部下の異変に気付く機会」43.2%。
●調査概要
1. 調査の方法:インターネット調査
2. 調査対象者:全国の従業員数5名以上の企業に勤める正社員で、2020年3月~2021年3月に平均週2日以上テレワークをした一般社員、および同期間にご自身または平均週2日以上テレワークをした部下を持つ管理職、20歳~59歳の男女
3. 有効回答数:300名(管理職:150名、一般社員:150名)
4. 調査実施日:2021年4月23日(金)~2021年4月26日(月)
1. テレワーク時の上司・部下のコミュニケーションについて
① テレワーク時の上司と部下のコミュニケーションツール
あなたがテレワーク中に上司/部下とのコミュニケーション手段として使ったものをお答えください。(複数回答)【n=300】
テレワーク中に上司と部下のコミュニケーションツールとして使われたのは「オンライン会議」82.7%が最多、次いで「メール」75.7%、「電話」63.7%となりました。2020年3月調査と比べると「オンライン会議」が15.4ポイント増加、「チャット/SNS」が8.7ポイント増加し、この1年で社内のコミュニケーションツールとして「オンライン会議」や「チャット/SNS」が用いられる機会が増えたことがわかります。
② 最も円滑なコミュニケーションがとれたツール
あなたがテレワーク中に上司/部下とのコミュニケーション手段として使ったものの中で、最も円滑なコミュニケーションがとれると感じたものをお答えください。(単数回答)【n=300】
テレワーク中の上司と部下のコミュニケーションツールとして使った中で、最も円滑なコミュニケーションがとれると感じたものの1位は「オンライン会議」46.7%で、年代による回答割合の差もなく、すべての年代にとって「オンライン会議」が最も円滑なコミュニケーションツールと考えられていることがわかりました。文字コミュニケーションが主となる「チャット/SNS」と「メール」については回答者の年代によって違いがあることが明らかになりました。全体2位の「チャット/SNS」は20代31.3%、30代20.0%、40代17.2%、50代15.4%と若い年代ほど最も円滑なコミュニケーションがとれるとする割合が多く、全体3位の「メール」は20代8.3%、30代14.7%、40代19.2%、50代24.4%と年代が上がるほど回答割合が多い結果となりました。
2. 若手社員のテレワークについて
① テレワークをやめたいと思ったことがあったか
あなたはテレワーク中に、テレワークをやめたい(オフィス等へ出社する形で仕事をしたい)と思ったことがありましたか。(単数回答)【n=237】
※ご自身が2020年3月~2021年3月に平均週2日以上テレワークした方
1年以上テレワークをする中で、「テレワークをやめたい(オフィス等へ出社する形で仕事をしたい)」と感じたことがあったかを聞くと、「あった」の割合が最も多いのは20代で「よくあった」19.6%、「時々あった」47.8%を合わせて67.4%が「テレワークをやめたい」と感じていたことが明らかになりました。
②テレワークをやめたいと思った理由
あなたがテレワークをやめたい(オフィス等へ出社する形で仕事をしたい)と思った理由をお答えください。(複数回答)【n=31】※「テレワークをやめたい」と思ったことがある20代
20代の「テレワークをやめたい」と思った理由のTOP3は1位「業務上の不便が多いから」45.2%、2位「気軽に相談がしにくいから」35.5%、3位「仕事が単調になりがちだから」32.3%となりました。そして3割近くの29.0%が「孤独だから」「上司・部下・同僚とお互いに仕事ぶりが見える方が安心だから」と回答しました。 2020年3月に当社が行った調査(「テレワークと人事評価に関する調査」:https://www.ashita-team.com/news/20200420-2/)では、一般社員の36.7%がテレワークについて「人間関係のストレスがなく気楽」と感じていました。最初は気楽と感じていたテレワークも、上司や先輩などに気軽に相談することができないことや、近くで仕事ぶりを見てアドバイスなどをしてもらえないことに不安や焦りを感じ「テレワークをやめたい」と思うようになったのかもしれません。新たに新入社員がテレワークを行う企業や、若手社員のテレワーク継続期間が長くなっている企業では、若手社員を支えるケアが重要と言えそうです。
③ 部下の育成やマネジメントに関して、テレワークによって機会が失われたこと
あなたが、部下の育成やマネジメントに関して、テレワークにより、できなくなった(少なくなった)と思うことをお答えください。(複数回答)【n=125】
※管理職、「特にない」と回答した方を除く
管理職が部下の育成やマネジメントに関して、テレワークにより、できなくなった(少なくなった)と思うことは、1位「雑談により本人の状況・状態を知る機会」48.0%、同率2位「部下の異変に気付く機会」「気軽に相談を受ける機会」43.2%となりました。テレワークでは雑談により部下の近況を知る機会が少なくなり、また部下の表情や雰囲気などからの情報を得られなくなることで、部下のSOSの気配も、大いに評価すべき変化も見逃してしまうことがあるかもしれません。管理職にとってはテレワークでの育成やマネジメントの難しさを痛感した1年だったのではないでしょうか。
人材育成やマネジメントにおいては、部下の状況・状態を把握し、すぐに対応することが重要ですが、テレワークでは相手の都合のよいタイミングを見計らって声をかけることが難しくなります。特に、部下から上司に対してはより気をつかうのではないでしょうか。テレワークで若手社員を支えるマネジメントを実現するためには、上司からの声かけだけでなく、部下からの気軽な相談を受けやすくなるよう、若手社員が好むチャットやSNSを活用するのもよいかもしれません。
今回の調査で、コロナ禍でテレワークを継続する中で「テレワークをやめたい」と思っていたのは20代が最も多く、仕事経験の少ない若手社員を支えるため、上司と部下の気軽な相談機会を失わないことが重要であるとわかりました。 あしたのチームは、コロナ禍という厳しい状況で企業が直面する人事の課題をリアルタイムで把握し、その解決に役立つ情報を今後も発信してまいります。
※本資料における百分率表示は四捨五入の丸め計算を行っており、合計して100%とならない場合があります。
●報道関係者様へ
■引用・転載時のクレジット表記のお願い
※本リリースの引用・転載は、必ずクレジットを明記していただきますようお願い申し上げます。
<例>「あし
たのチームが実施した調査によると…」
■株式会社あしたのチーム会社概要
代表者 :代表取締役社長CEO 赤羽 博行( https://www.ashita-team.com/ )
本社所在地:〒104-0061 東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX11F
事業内容 :・報酬連動型人財育成プログラム「ゼッタイ!評価®」
・人事評価クラウド「あしたのクラウド™HR」
・目標設定プログラム「あしたの履歴書®︎」
資本金 :1億円(資本準備金含む)
設立 :2008年9月25日