2024/11/19
【夫婦関係とパートナー評価に関する調査】
共働き夫婦の家事・育児分担、仕事のようにスムーズに「できていない」が約7割。
「家事」「家族での楽しみ」「世帯年収」に満足?or不満? パートナーへの評価が明らかに!
人事評価制度の構築・運用・クラウド化で “人と組織の成長” を支援する株式会社あしたのチーム(本社:東京都中央区、代表取締役社長 CEO:赤羽博行)は、20代~50代の既婚で夫婦共働きの男女を対象に、「夫婦関係とパートナー評価に関する調査」を行いました。
その結果、共働き夫婦の7割以上が夫婦での家事・育児・介護等の分担を“職場のように”スムーズにできていないと回答。最も多い理由は「役割分担があいまいだから」という実態が明らかとなりました。一方で、「夫婦円満」な“いい夫婦”は、家庭のタスク分担に対する満足度や夫婦間コミュニケーションに対する満足度も高い傾向にあること、パートナーへ「ありがとう」「お疲れさま」など感謝や労いの言葉を伝える頻度が高いことが判明。他人同士が形成する最小のチームである「夫婦」が良い関係を築くためのヒントが得られる結果となりました。また、お互いの貢献度に対する評価は、男性より女性の方がシビアな結果に。定期的な評価・フィードバックが夫婦円満や家庭円満に役立つと思う、という声は半数近くとなりました。
■調査トピックス
●共働き夫婦の家事・育児・介護等の分担は、“職場のように”スムーズに「できていない」が約7割。
その理由は多岐にわたり、夫婦間では職場よりも複雑そうな家庭ごとの事情が・・・
●家庭内タスクの分担の決め方は「なんとなく習慣的に」29.3%が最多、年代が上がるほど「なんとなく」が多い。
20代は「お互いの仕事の都合」、30代は「お互いの得意分野や好きな役割で」、分担を決めている傾向。
●「夫婦円満度」は、「家事・育児・介護分担」や「コミュニケーション頻度・充実度」と相関関係に。
円満な夫婦は、3組に1組が“毎日”パートナーに「ありがとう」など感謝や労いを伝えている!
●「家事」、「家族での楽しみ」、「世帯年収」に満足?or不満? パートナーへの評価が明らかに。
男性はほぼ8割が「満足」と答えるなか、女性の評価はシビア?
●職場ではできているが家庭ではできていないこと、1位は「感情を抑えて冷静に話し合うこと」。
職場のように定期的に評価やフィードバックをし合うことが、夫婦円満に役立つことも!?
■調査概要
1. 調査方法:インターネット調査
2. 調査対象:全国の20歳~59歳の既婚男女で、パートナーと同居しており、夫婦共働きの方
3.回答数:400サンプル(男性:200人、女性:200人)
4.調査実施日:2024年11月12日(火)
※本資料におけるグラフの百分率は小数点第2位以下を四捨五入して表記しています。そのため、グラフの数字の合計が100%とならない場合があります。
■共働き夫婦の家事・育児・介護等の分担は、“職場のように”スムーズに「できていない」が約7割
その理由は多岐にわたり、夫婦間では職場よりも複雑そうな家庭ごとの事情が・・・
共働き夫婦の家事・育児・介護等の分担について聞きました。職場では効率よく正確に業務を遂行するためにチーム内で業務分担をして進めていきますが、家庭での分担はどうでしょうか。
夫婦の家事・育児・介護等の分担を、“職場での業務分担のように”スムーズにできているか聞いたところ、「できている」33.0%、「できていない」67.0%という結果でした。
Q. 夫婦の家事・育児・介護等の分担を“職場での業務分担のように”スムーズにできていますか。
(単数回答、n=400)
夫婦の家事・育児・介護等の分担が“職場での業務分担のように”スムーズにできていない理由は「役割分担があいまいだから」23.5%が最多でした。役職や担当が明確な職場と異なり、夫婦間での役割分担はあいまいで、そのため分担がスムーズにできていない方が多いようです。以下、「子どもや介護のタスクは突発的だから」20.5%、「社会的な固定観念による男女の役割分担があるから」20.1%、「責任の押しつけ合いが発生するから」19.8%、「家事・育児・介護スキルに得意/不得意があるから」18.3%とつづきますが、票が割れている状況から夫婦での役割分担には職場よりも複雑そうな、家庭ごとの事情があることがうかがえます。
Q. 夫婦の家事・育児・介護等の分担を“職場での業務分担のように”スムーズにできていない理由をお答えください。
(複数回答、n=216) ※前問で、夫婦の家事・育児・介護等の分担を“職場での業務分担のように”スムーズに「できていない」と回答した方
夫婦の家事・育児・介護等の分担の決め方として全体で最も回答が多かったのは「なんとなく習慣的に決まっている」29.3%、次いで「お互いの得意分野や好きな役割で分担」26.5%、「お互いの仕事の都合により分担を固定」16.5%となりました。また「分担は決めていない」も20.3%でした。回答者の年代別に見ると、「分担は決めていない」が最も多いのは50代(28.3%)でした。また「なんとなく習慣的に決まっている」の割合は年代が上がるほど高くなっています。その一方、20代は「お互いの仕事の都合により分担を固定」33.3%、30代は「お互いの得意分野や好きな役割で分担」33.3%の割合が他の年代と比べて高くなっており、若い世代はあらかじめ夫婦で家庭内タスクの分担を決めている傾向が明らかになりました。
Q. 夫婦の家事・育児・介護等の分担はどのように決めていますか。(単数回答、n=400)
■「夫婦円満度」は、夫婦の「家事・育児・介護分担」や「コミュニケーション頻度・充実度」と相関関係に。
円満な夫婦は3組に1組が“毎日”パートナーに「ありがとう」など感謝や労いの言葉を伝えている!
夫婦円満度を聞いたところ、「円満」30.8%、「まあ円満」50.8%をあわせて、夫婦円満だと感じている方が8割以上という結果になりました。
次の設問からは、夫婦円満な“いい夫婦”の秘訣を探っていきます。
Q. あなたが思う「夫婦円満度」をお答えください。(単数回答、n=400)
夫婦の家事・育児・介護等の分担に対する満足度を、「夫婦円満」か「夫婦円満でない」かのグループ別で見ると、夫婦円満な“いい夫婦”は「満足」29.8%、「やや満足」53.1%と、8割以上が家事・育児・介護等の分担に満足していることがわかりました。反対に「夫婦円満でない」方は「やや不満」36.5%、「不満」28.4%と、不満を感じる割合が6割以上でした。この結果から、家事・育児・介護等の分担に満足している夫婦ほど、円満な関係を築いている傾向が見られます。
Q. 夫婦の家事・育児・介護等の分担に対する満足度をお答えください。(単数回答、n=400)
夫婦間のコミュニケーションの頻度・充実度に対する満足度は、夫婦円満な“いい夫婦”は「満足」35.0%、「やや満足」51.5%と、満足の割合が9割にとどきそうです。反対に「夫婦円満でない」方は、「やや不満」36.5%、「不満」35.1%と不満の割合が7割を超えています。夫婦間のコミュニケーションの頻度・充実度と夫婦円満度との相関が顕著に確認できる結果となりました。
Q. 夫婦間のコミュニケーションの頻度・充実度に対する満足度をお答えください。(単数回答、n=400)
パートナーに「ありがとう」「お疲れさま」など感謝や労いの言葉を伝える頻度を聞きました。夫婦円満な“いい夫婦”は、3組に1組となる34.4%が「毎日」感謝や労いの言葉を伝えていることがわかりました。一方、「夫婦円満でない」と回答した方では「思い出せないほどまれな頻度」が27.0%にのぼりました。日常的にパートナーに感謝や労いの言葉を伝えることが夫婦円満の秘訣なのかもしれません。
Q. あなたがパートナーに「ありがとう」「お疲れさま」など感謝や労いの言葉を伝える頻度をお答えください。(単数回答、n=400)
■「家事」、「家族での楽しみ」、「世帯年収」に満足?or不満? パートナーへの評価が明らかに。
男性はほぼ8割が「満足」と答えるなか、女性の評価はシビアな結果に。
家庭生活における、パートナーの貢献度に対する「評価」を聞いてみました。<家事>、<家族での楽しみ>、<世帯年収>、すべての項目で、男性(夫)側はパートナーの貢献度に「満足」の割合が8割前後であったのに対し、女性(妻)側の「満足」の割合は6割前後にとどまりました。女性の評価はシビアな結果となりましたが、「もっとできるはず!」というパートナーへの期待の表れでもあるかもしれません。
Q. パートナーの<家事への貢献度>に対する評価をお答えください。(単数回答、n=400)
Q. パートナーの<家族での楽しみへの貢献度>に対する評価をお答えください。(単数回答、n=400)
Q. パートナーの<世帯年収への貢献度>に対する評価をお答えください。(単数回答、n=400)
■職場ではできているが家庭ではできていないこと、1位は「感情を抑えて冷静に話し合うこと」。
職場のように定期的に評価やフィードバックをし合うことが、夫婦円満に役立つことも!?
最後に、ご自身が「職場ではできているが家庭ではできていないこと」と、「夫婦関係において職場のように定期的に評価やフィードバックをし合うこと」について聞いてみました。
「職場ではできているが家庭ではできていないこと」は、1位「感情を抑えて冷静に話し合うこと」37.2%、2位「相手に敬意を持って接すること」27.6%、3位「タスクの優先順位付け」26.6%という結果でした。“よその人”と接する職場と違って、家庭では話し合いの際に感情的になってしまったり、相手への敬意を欠いてしまったりということがあるようです。家庭では“身内”だからと、つい甘えが出てしまうのかもしれません。
Q. あなたが、職場ではできているが家庭ではできていないことをお答えください。
(複数回答、n=199)※「あてはまることはない」と回答した方を除く
「職場のように定期的に評価やフィードバックをし合うことが夫婦円満・家庭円満に役立つと思うか」では、半数近い45.8%が「夫婦円満・家庭円満に役立つと思う」と回答しました。職場の人事評価ではチームと個人の目標をすり合わせ、フィードバックしながら成果を評価しますが、家族もひとつのチームとすれば、夫婦で認識や方向性を合わせ、ズレがないかを定期的に確認し合うことが重要といえるでしょう。長く一緒にいることでつい自分本位になりがちな夫婦関係も、評価やフィードバックで改善していくことがあるかもしれません。「頑張ってくれてはいるけど、そうじゃない」といったすれ違いも少なくなるでしょう。人事評価のフィードバックで大切なポイントは、相手の日々の頑張りや貢献を承認し、今後期待する内容を具体的に伝えることです。夫婦で「ありがとう」「お疲れさま」を伝え、お互いの素敵なところや期待することをフィードバックし合うことで、お互いの理解がさらに深まり、より良い関係を築いていけるのではないでしょうか。
Q. 夫婦関係において職場のように定期的に評価やフィードバックをし合うことが夫婦円満・家庭円満に役立つと思いますか。(単数回答、n=400)
■会社概要
会社名 :株式会社あしたのチーム(https://www.ashita-team.com)
代表者 :代表取締役社長CEO 赤羽博行
所在地 :東京都中央区銀座6-10-1
事業内容:・人事評価制度の構築・運用「あしたのチーム®」
・人事評価クラウド「あしたのクラウド® HR」
・1on1コーチング「あしたのコーチ™」
・パフォーマンスマネジメントプラットフォーム「Cateras™」
設立 :2008年9月25日
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