良い目標を書くためのポイントは大きく3つ、「①方向性・②難易度・③具体性」に分けられます。
立てた目標が3つのポイントに当てはまるか確認してください。
全てのポイントを満たすことで、良い目標に近づきます。
① 方向性
目標の方向性とは、会社としての目標や方針、評価者が部下に求める期待や要望のことです。
目標の方向性を揃えるには、経営者・評価者から被評価者に対して十分な材料提供を行うことが必要です。
被評価者は、経営者・評価者から提供された材料をもとに目標設定を行ってください。
【経営者/部長】今期の全社(部門)目標と方針を共有
全社でビジョン共有会や部門会議などを実施し、目標・方針を落とし込むことを推奨しています。
【評価者】被評価者への期待・要望・課題を共有
個人面談にて落とし込むことを推奨しています。
【被評価者】以下のポイントを抑えているか確認してください。
- 企業理念や、会社・評価者から提供された方針・期待・要望・課題など、求められていることに即した目標となっている
- 数値目標(KPI)を高めていくための過程を記載している
- 会社・評価者から提供された方針・期待・要望・課題などを達成するための過程が記載されている
② 難易度
- 現状できている行動ではなく、評価期間中適切に遂行すれば達成できる難易度であることを確認してください。
- 給与(職位)に見合った難易度であることを確認してください。 ※評価者が求める難易度であること。
難易度の判断が難しい場合は、「いつ・どこで・何を・どれくらいの件数」を行うのかなど、目標を具体的に記載することで判断が可能になります。
【例】
お客様先に電話をします。→難易度が高いのか低いのか判断不可能
過去失注先に、毎日1000件電話をします。→難易度が高いと判断可能。
③ 具体性
誰がみても同じ評価ができる具体的な目標を立てるには、7つのポイントとNGワードに気をつける。
● 良い目標を書くための、7つのポイントを確認しよう!
- 数値目標(MBO)を高めていくための過程を記載する
- 現状できている行動ではなく、評価期間中適切に遂行すれば達成できる難易度である。
- 頭の中にある「心構え」や「意欲」ではなく、第三者から見てわかる「行動」を記入する。
- 多くの課題を目標とせずに、極力1つの課題に絞って記入する。箇条書きは避ける。
- 文章構成は、20〜30字の簡素なものでも、200字以上の多量なものでもなく、100文字程度記入することを目安とする。
- 数値目標を記入してしまった場合は、「そのために…」と続けて数値目標を達成するための行動事例を記入する。
- 抽象的な目標の場合は、「例えば…」と続けて事例をいくつか挙げて、上司部下間の認識を統一する。
● 目標が抽象的になってしまう表現(NGワード)が入っていないか確認しよう!
NGワードについて詳しくは、NGワードとは何ですか?を参照してください。