キャリア形成や技能振興のための検定試験には様々なものがありますが、人事人材開発や労務管理の技能の証明となる検定のひとつが「ビジネス・キャリア検定試験」です。ここでは、人事人材開発におけるキャリア形成や技能取得のために有効なビジネス・キャリア検定試験の概要と「人事、人材開発・労務管理」の出題範囲や企業が取り入れるメリットを解説しています。
ビジネス・キャリア検定試験とは
国の職業能力開発施策に則った、キャリア形成や技能振興、人材育成支援のための様々な取り組みを行っているのが「中央職業能力開発協会(JAVADA)」です。同協会が運用、提供している検定試験の中でも、実務経験ごとに級をわけ、業務を遂行する上での必要な知識の習得と評価を目的とした検定が「ビジネス・キャリア検定試験」です。通称「ビジキャリ」とも呼ばれ、厚生労働省が定める職業能力評価基準に準拠、8分野43試験の中から自分の職種に合った検定を選んで受験できる特徴があります。
ビジネス・キャリア検定試験には「人事・人材開発・労務管理」の試験分野があり、人事や労務管理分野の人材評価の指標にもなります 。
ビジネス・キャリア検定試験の「人事・人材開発・労務管理」の出題範囲
ビジネス・キャリア検定試験の「人事・人材開発・労務管理」分野は、1~3級があります。1級は人事・人材開発・労務管理をまとめた出題範囲となっています 。2級と3級は「人事・人材開発」と「労務管理」それぞれで検定試験が異なり、自分の職種に合わせた検定を選択します。「人事・人材開発」検定試験は人事制度の運用や採用担当、給与の支払いなどを行っている人事関連業務者向け、「労務管理 」は労使交渉や労働闘争への対応、従業員の福利厚生やメンタルヘルスなど人事管理や福利厚生関係の業務を行っている人向けの検定です。
「人事・人材開発」では、人材企画・雇用管理・賃金管理の人事業務、OJT計画・Off-JT計画・自己啓発支援計画などの人材開発、さらに人事・人材開発を巡る社会的動向、関係法令一覧分野より問題が出題されます。
「労務管理」では、労使関係、就業管理、安全衛生、福利厚生に関する内容より出題されます 。
ビジネス・キャリア検定試験「人事・人材開発・労務管理」のメリット
ビジネス・キャリア検定試験の「人事・人材開発・労務管理」には以下のメリットがあります。
- 全国で開催
- 実務能力や経験に応じた級が選べてスキルアップができる
- 低コスト
- 申し込みの一括申請ができる
ビジネス・キャリア検定試験は全国47都道府県で実施しているため、就業場所や事業所の場所を選ばずに受験しやすい検定試験です。さらに、「人事・人材開発・労務管理」分野は1級から3級に分かれていて、実務経験や従業員の知識やレベルに応じた級を選択できます。新入社員向けのBasic級も設けられています。級を積み重ねて受験することもできますが、制約がないため、知識や実務経験によっては、いきなり1級を受験しても問題ありません。
また、5,160円(税込)~で検定試験受験ができるので、低コストでの人材育成にも活用可能。法人で申し込みの一括申請も行っているので、企業の人材育成や開発面にも取り入れやすいのもメリットです 。
ビジネス・キャリア検定試験「人事・人材開発・労務管理」を上手に活用しよう
ビジネス・キャリア検定試験の「人事・人材開発・労務管理」の試験概要や企業で取り入れるメリットをご紹介しました。厚生労働省の職業能力評価基準に準拠しているため、低コストでの人材評価や育成、開発にも活用できます。スキルアップとして有効なため、上手に取り入れてみましょう。
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