「パワハラ」「セクハラ」などの言葉を最近よく耳にしますが、自分の状況がこれに当てはまるかどうかは、気になるところでしょう。ハラスメントについて理解することは、自分の身を守るだけでなく、働きやすい職場環境作りに役立ちます。ここでは、ハラスメントの種類や対処法などについて詳しく解説します。
知っておくべきハラスメント
ハラスメントと言っても、その種類は様々で、インターネット検索すれば、簡単に30~40種類もの「○○ハラスメント」が出てきます。ハラスメントは常に人間関係で発生するものですが、普段の生活で知っておくべきハラスメントは、長時間を過ごす職場のハラスメントではないでしょうか。
職場で起こるハラスメントは何か?
職場で起こるハラスメントとは、「職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為 」と厚生労働省は定義しています。
職場で起こりやすいハラスメントには、「パワーハラスメント」や「セクシュアルハラスメント」などがあります。
パワーハラスメントとは?
パワーハラスメントは上司が起こす行為と思っている人が多いですが、実はそれだけではなく「職場内の優位性」を背景に持つすべての人が加害者になる可能性があります。
パワーハラスメントに該当する行為は、主に「身体的な攻撃」「精神的な攻撃」「人間関係からの切り離し」「過大な要求」「過小な要求」「個の侵害」があります。
セクシュアルハラスメントとは?
セクシュアルハラスメントとは、性的な言動により職場環境の不快や能力発揮への悪影響が生じ、また、言動の否定によって不当な解雇、降格、減給などの不利益を受けることです。
また、近年では妊娠、出産、育児休業、介護休業に関するハラスメントも注目されています。
セクシュアルハラスメントは、異性や同性などの性別や、職場での上下関係に関わらず、すべての人が加害者になる可能性があります。
ハラスメントはなぜ起こるの?
1999年に男女雇用機会均等法によって、セクシュアルハラスメントの防止が事業主に義務づけられましたが、未だに職場におけるハラスメントの第1位です。
個人の意識の違い
ハラスメントが起こる原因は、個人の性格や考え方、価値観などによるところが大きいですが、その背景には、社会的な構造変化や職場の風土、働き方やコミュニケーションの変化など、様々な要因が個人の見解に影響します。
このように、年齢や性別、出身地、生活環境など、個々のあらゆる違いがきっかけとなり、ハラスメントが発生するのです。
雇用管理の問題
厚生労働省は、防止措置として啓発や周知、相談窓口の設置など10項目を定め、事業主にそれらを義務付けています 。
ハラスメントから自分を守る対策
自分がハラスメントを受けた時、どのように対処したらいいのでしょうか。最も大切なことは、自分一人で悩まないことです。ハラスメントが起こると人間関係が崩れていくので、適切に対処しないと状況が悪化することがあります。
相談窓口を知っていますか?
まずは相談することが大切です。事業主が相談窓口を設置している会社であっても、自分のことは相談しづらいという人は、各都道府県の労働局にある「労働相談コーナー」に相談することもできます。
また、信頼できる友人や家族に相談することでストレスが緩和し、前向きになれることもあるでしょう。
事実確認が重要
ハラスメントの相談においては、具体的な事例があると相談員は対応しやすくなります。たとえば、ハラスメントが起こった日時や場所、周りの状況(その場にいた人)、言動、内容などをメモしたり、録音したりすることで、相談員はより正確に状況を把握できます。
明るい職場で働きたい!
誰しも過ごしやすい職場で働きたいと思っていますが、ちょっとした考え方や価値観の違いによって、ハラスメントが発生します。日頃から少しずつコミュニケーションを取ることが、明るい職場への第一歩です。
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