企業の業績向上には、中心となる社員の継続的な成長が欠かせません。近年、持続的な成長を続けている企業では、特に「従業員エンゲージメント」が高いということが明らかになっています。従業員エンゲージメントを高めるためには、何を行えばよいのでしょうか。また、それによってどのような効果があるのでしょう。
この答えの重要なポイントが、最新の「人事評価制度」です。具体的な内容を紹介します。
持続可能なエンゲージメントの高い企業には人事評価制度が近道
AI(人工知能)を活用した人事評価クラウドで中小企業の「働き方改革」を実践している「株式会社あしたのチーム」(本社:東京都中央区、代表取締役社長:高橋恭介、以下「あしたのチーム」)は、2017年9月29日、東京・大手町のサンケイプラザで、働き方改革を実践した企業の事例を紹介する「働き方改革実現アワード~あしたの人事評価アワード2017~」を行いました。
冒頭の特別講演で、参議院議員で弁護士、弁護士ドットコム株式会社代表取締役会長の元榮太一郎氏が、「国会議員(政策)×弁護士(労務)×経営者(実務)の視点からの働き方改革」というテーマで語りました。
基調講演では、「エンゲージメントを向上させる人事評価制度について」をテーマに、あしたのチーム高橋社長が人手不足という社会的な背景にある中、社員の自発的なエンゲージメント(貢献意欲)を高める人事評価制度を運用することが、企業存続の大きな鍵となることを指摘しています。
さらに、エンゲージメントを継続的に高く維持している企業は、低い状態の企業に比べて、1年後の営業利益率(業績)の伸び率が3倍になったことが、国際的なコンサルティング企業のタワーズワトソン(現、ウイリス・タワーズワトソン)の調査研究からも明らかになっているのです。
人事評価制度の重要性に気付けばエンゲージメントは高まる
日本の企業では従来、人事評価は評価者の主観に委ねることが多かったと言えます。しかし、これでは人事評価が客観的にも公正で、透明性が高いとは言い難い状況です。成果をあげた社員にきちんと報いることが、優秀な社員の定着率をアップさせることも可能にするのです。
評価基準が明確で透明性のある人事評価制度を運用することで、その結果に応じて絶対評価で報酬や昇進に連動すれば、社員は会社の本気度に対し大きく信頼することに繋がります。これこそが、まさに従業員エンゲージメントを高めるためには必要不可欠なのです。
これに反して、一部の関係者だけで密室で決まるような主観的で不透明な人事評価制度の下では、優秀な社員ほど全力投球ができず、最悪の場合は離職という悲しい結末を迎えてしまいます。社員の離職を防ぐ唯一ともいえる仕組みが、適切な人事評価制度といっても過言ではない時代が到来しています。
最新の人事評価制度をおすすめするのは中小企業
適切な人事評価制度を導入すれば、従業員のエンゲージメントが高まり、ひいては企業業績の向上まで望めることは、多くの実例から理解されるようになってきました。このような人事評価制度をぜひおすすめしたい企業は、社員の生産性や採用力の向上をはじめ、離職率の軽減、管理職の育成、社員からの訴訟リスクの回避などを望んでいる中小企業です。
低コストで利用しやすくなった人事評価制度
インターネットやAIを活用したIT技術の向上で近年、人事評価システム「コンピテンシークラウド™」の進歩は顕著で、これまでより低コストで利用しやすくなっています。クラウド型の人事評価システムでは、仕組みづくりや導入へのハードルもかなり低くなりました。期日管理ができ、中間レビューのほか、評価やフィードバックを点数化することも可能なのです。
このシステムを導入すれば、従来は人事担当者に大きな負担を強いてきた管理や運用、オペレーション業務が効率化され、より精度が上がることが期待てきます。今やこのシステムこそが、人事評価の趨勢となってきています。
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