給与は、従業員にとって仕事に対する対価であり、 仕事をする上で非常に重要な要素の1つです。 生活をする上でも欠かせないため、給与が低いと転職を考える人もいるでしょう。
一方で会社は、社員に対して適切な給与を支払うことが大切です。
もし、今の賃金制度が社員の活躍を適切に反映したものでなければ、見直しが必要になります。
そこで今回は、賃金制度の見直しについて、そのタイミングや見直す際のポイント、見直すことで得られるメリットについて解説します。社員が給与に不満を感じているような場合は、ぜひ参考にしてみてください。
賃金制度見直しのタイミング
まずは、賃金制度を見直すタイミングとして、以下の4点を紹介します。
- 法律の改正があった時
- 組織の変更が行われた時
- 会社に余裕がある時
- 会社の創業年数のキリがいい時
それぞれについて確認していきましょう。
法律の改正があった時
労働に関する法律は、定期的に改正が行われます。法改正が行われると、会社は法律に適応することが求められるため、社内にも多少の変化が起こります。それをきっかけにして、自社の現状を見直し賃金制度の改革に取り組むことができます。
組織の変更が行われた時
社内組織が再編される、事業の整理が行われるなど、組織全体に大きな変化が怒った時は、賃金制度を見直すきっかけになります。「何かが変わる」ことに付随して、他のことも変えてしまうというイメージです。
また、社長の交代など、世代交代が行われるときも制度見直しのタイミングになり得ます。
会社に余裕がある時
賃金制度改革を行うためには、会社に資金的な余裕がなければなりません。
そのため、業績が好調で資金に余裕があるときは、賃金制度見直しのタイミングと言えます。
会社の創業年数のキリがいい時
創業◯周年など、キリのいい時も見直すきっかけになります。キリのいいタイミングは、従業員に賃金制度改革の理由として伝えやすいという特徴もあります。
見直す際のポイント
では、賃金制度を見直す際は、どういった点に気をつければいいのでしょうか。
そのポイントとして、以下の3点を紹介します。
- 賃金体系の問題点を把握する
- 自社に適した賃金制度を選択する
- 慎重に行う
それぞれ確認していきましょう。
賃金体系の問題点を把握する
賃金制度を見直すと言っても、その前にまずは自社の賃金体系がどのような状況にあるのか確認する必要があります。社員全員に支払っている給与の他に、男女別、年齢別、職種別などの賃金の違いを把握し、業界水準やその地域の水準と比較してみましょう。
また、社員に直接アンケートをとる方法もあります。実際に給与をもらっている立場の意見なので、数字だけでは見えてこない問題点などもわかるでしょう。
自社に適した賃金制度を選択する
賃金制度を見直すと言っても、その種類は様々なので、自社に適した制度を導入することが大切です。「年功序列は古い」と考えて成果主義を導入しても、その会社に適さない可能性もあります。
さらに、賃金制度改革と言っても「給与体系は今のままでボーナスの査定方法だけ見直す」や「月給制から年俸制に移行する」など様々な改革があるため、一つの側面だけで判断しないようにしましょう。
慎重に行う
いきなり大幅な賃金制度の改革を行うと、社員の反発が起こる可能性も十分にあります。そのため、制度改革にあたっては、まず慎重に行うことが重要です。また、改革に取り組む際は何度もシミュレーションを行うほか、どう言ったトラブルが起こる可能性があるのかについても考えておくようにしましょう。
賃金制度見直しによるメリット
賃金制度を見直すことは、従業員と会社の双方にメリットを与えてくれます。従業員は、どうすれば自身の賃金が上がるのかがはっきりとするため、モチベーション向上や自身が取り組むべき行動がわかるようになります。また、他の社員との不公平感を感じることも少なくなるでしょう。
会社側は人件費の予想が立てやすくなるほか、賃金制度がはっきりとすることで社員の生産性の向上が期待できます。
賃金制度の見直しは簡単ではない
賃金制度の見直しのタイミングや、ポイントについて紹介しました。賃金制度の見直しには多くのメリットがありますが、安易に行ってしまうとトラブルにつながる恐れもあります。そのため、制度の見直しを行う際はタイミングをしっかりと見極め、時間をかけて検討するようにしましょう。
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