株式会社サンペリア様
- 事業内容
- 杜ノ庭どうぶつ病院の運営
- 従業員数
- 15名
- 設立
- 2018年4月9日
- 所在地
- 九州・沖縄沖縄県
- 課題
- 評価制度の整備
会社及び事業について教えてください。
杜ノ庭どうぶつ病院
沖縄県内で「杜ノ庭どうぶつ病院」を運営しています。
犬や猫の診察だけでなく、県内では数少ないウサギやカメ、ヘビといった様々な動物を診ることが出来ることを強みとしています。
最新医療機器を整備しており、飼い主様の話を聞きながら、ペットの状態を細かく診察し、適切な処置を行うことが出来るスキルと経験を持った優秀な獣医師が常駐しています。そういった丁寧できめ細やかな診察が飼い主様の安心と信頼に繋がっており、セカンドオピニオンとしてご利用いただく症例も多くなってまいりました。
また、院内ではトリマー(犬や猫などの毛や爪をカットし、整えるスタッフ)によるトリミングも行っており、医療スタッフと連携して皮膚や体表の異変などの早期発見を心がけたサービスを展開しています。
その他、動物たちのホテルも完備しており、ご家族の外出中に万が一、大切なペットが体調を崩してしまっても、動物病院だからこそできるケア、処置によって得られる安心感も当院の大きな強みであります。
現状の組織の課題を教えてください
診察風景
開院して1年が経過し、地域の方々への認知度と信頼が高まり、当社の業績は好調に伸ばせている状態です。
一方で、沖縄県内では獣医師・動物看護師を専門的に学ぶ機会が少ないことから、人材不足が慢性的課題として残ってしまっています。
現スタッフの給与に関しては、前職からの条件をそのままに採用しているため、本来当社が「評価したいこと」「求めている役割」と合致した水準になっていないのが現状です。
それが段々と現場スタッフの間で不公平感を生んでいるのではと感じはじめていました。
人材不足の中で、1人スタッフが辞めることは組織にとって非常に影響が大きく、このことから会社から示す人事評価制度を早急に整備し、働くスタッフの満足度を向上させていく必要があると以前から思っていました。
また、役職者が動物看護師で1名(副主任)いるものの、組織内での体系的な指揮系統が未整備なところも多く残っており、獣医師として終日診察にあたっている院長の代わりに、本来、役職者として各スタッフ1人1人の努力や業務への取り組み方を細かく見てほしいと思っていますが、現状はまだ1スタッフの延長線に留まっています。
院長の代わりに院内における多種多様なサポートができる人材を育てていく必要も同時にあると感じています。
課題解消に向けて、人事評価制度に期待していること(こんな評価制度にしたい)を教えてください
期待したいこととして、主に2つあります。
1つ目は「適正な評価」の実現です。サンペリア独自の評価基準を作っていけることで、働く上でのキャリアパス、自身の将来像を思い描ける組織にしていきたいと思っています。
それが飼い主様に対する、より良いサービスの向上にも繋がっていくと考えているからです。
また、 “当院はモノウリでなく、サービス業である”と常日頃からスタッフに伝えています。
それは飼い主様が『10』を求めていたら、『15』でお返しし、期待以上のサービスを提供することが責務であると考えているからです。そのために理念の1つである「利他心」を浸透させていく仕組みとしても、人事評価制度を活用していきたいです。
2つ目は、「納得感」の醸成です。当院は、「獣医師」「動物看護師」「受付」「トリマー」の4職種に分かれており、各役割に応じた適切な評価をしていく仕組みを作っていきたいと思っています。
お互いが連携して働く上で、自己評価と相手からの評価が一致していくことが非常に重要で、これがなければ、チームとしての成長も出来ないと考えています。
先ほどの利他心とまさしく通ずる部分であり、お互いで助け合える強い団結力のある組織にしていきたいです。
3年後の会社のイメージを教えてください
皆が大きな責任感を持ち、役職者として上を目指したくなる組織にしていきたいと思っています。
これからの事業展開を踏まえ、現在在籍しているスタッフには当院をより強固に支えてくれる中心的役割を担っていく人材へと成長してほしいと考えております。
そのためにも、今回の人事評価制度の導入をきっかけに、杜ノ庭どうぶつ病院で働くことが「やりがい」「達成感」「楽しさ」を感じられる組織にしていきたいです。
働くスタッフの満足度が向上することで、例えば県外の動物病院で働いていた方がUターンで、当院に就職してくれるといった効果も期待できます。
そうすることで優秀な人材が集まり、さらなるサービスの向上の実現を目指していきたいと思います。
また、県内ではまだまだ動物病院の数も十分ではないことから、地域に住まわれる飼い主様が私達に期待されていることはまだまだ多くあり、そこに応え続けていける組織へと成長していくことも目標です。
【導入1年後のインタビュー記事】は、こちら