従業員に「何を求めているか」が伝われば会社の成長に繋がる様

従業員に「何を求めているか」が伝われば会社の成長に繋がる

2020年1月ご導入

三木電器産業株式会社

代表

三木 尚文

※インタビューの内容は取材時のものになります。

三木電器産業株式会社

事業内容
美容家電の製造・販売
従業員数
9名
設立
1986年1月
所在地
大阪府
課題
社員が積極的に仕事に取り組む姿勢が感じられない。

    人事評価制度を導入後、どのような効果を感じていますか?

    スタッフの皆様

    1番の実感は従業員の成長です。
    導入前は、家族経営という流れから、明確な評価システムがなく、従業員から「何を求められているのか分からない」と意見が上がってくる状態でした。今思えば、頑張った分の成長を感じるところがなく、何か思うところがあったのかもしれません。

    今回、人事評価制度を導入したことで、会社の方向性や目標が明確になり、従業員からも「何を求められているか明確になった」と実感してもらい、さらに昨年は業績が向上したことで個人の給与も上がったため、やりがいをもって働いてくれていると感じます。

    実際に、昨年のコロナ禍でも、いままで会議で発言しなかった従業員からもアイディアや意見が上がるようになったり、「動画を撮ってアピールしよう」や「webページを作ろう」等 具体的な対応を会社全体で実施することができました。

    正直、業績向上については、人事評価制度だけではない部分もございますが、会社全体でアイディアを出し合い、走り続けられているのは人事評価制度によって、目標が明確になったからだと実感しております。特に、行動目標(コンピテンシー)と数値目標(MBO)を明確にしたことで、それに向けて従業員が努力している姿勢や発言が見えるようになりました。

    逆に、目標を明確にしたことで、一部の従業員からは、目標にしていない部分に対して「手を抜いてもいいのか?やるだけ損ではないか。」という反発や課題も出てしまいましたが、全体を見た際には確実に成長してくれていると感じております。

    また、課題となっているその一部の従業員に対しても、人事評価制度の仕組みを通して、面談時や朝礼時に繰り返し伝えることで、誤解を解き、成長に繋げてもらえると考えております。

    人事評価制度を運用していく中で最も苦労したこと、また、その局面をどのように乗り越えたのかを教えてください。

    導入当初に最も苦労したところは、従業員の「評価される」ということへの反発でした。

    人事評価制度がないゼロの状態から、報酬体系や数値目標を立てていくことは大変苦労する部分も大きかったのですが、導入するという覚悟のもと「まずはやってみる」ということで進めることができました。

    しかし、その後の運用では「まずはやってみる」と動いたものの、人事評価制度の理解度が人によって違う=従業員が人事評価制度を「理解していない」のではなく、「誤解している」という躓きには非常に苦労しました。

    さらに、導入してすぐの3か月のトライアル期間では、面談時にできていないことの指摘をすることが多く、評価の分析結果も全社員の給与が下がるような結果となり、あしたのチームの担当者より「これでは上手くいかない」とアドバイスを受けました。

    その後は、意図的に目標設定の内容を緩やかにして、「できていることをほめる」ことを意識して運用を進めました。
    具体的には、実際に業績が上がればその理由を、朝礼や面談の際にこちらが感じている成長についてや、会社の業績が社員の行動によって成されているという承認を繰り返し伝え、業績を上げるために鼓舞したいときには新しい報酬制度の周知を行いました。

    そして、実際に業績が上がった際に、報酬として支払えたことで、「評価される」という認識が、マイナスなものからプラスのものに変化したと思います。

    今後、人事評価制度の運用により、さらに改善したいことを教えてください。

    さらに改善したいことは目標設定の内容です。
    現状のものより、適切な目標の設定が必要だと考えておりますが、まだまだその点は乗り越え切れておらず試行錯誤しております。

    厳しめの目標設定では、ダメだしばかりのフィードバックになってしまい、従業員に「やってられないな」という気持ちを持たせてしまうかもしれません。

    逆に、目標を緩やかに設定すれば、簡単にできてしまい成長に繋がらないものになってしまいます。

    その調整のためにも、従業員それぞれの業務を評価者が把握して、適切な目標設定を促すことが理想ですが、今はそこに課題を感じております。

    また、そもそもの数値目標に関しても、設定する項目に本当に意味があるのかを見極めることの難しさも感じております。

    今後は、人事評価制度をより自社に合ったものに見直し、評価者の育成を通して目標設定を適切化し、自身と従業員の成長とともに、より企業として大きく成長していきたいと思います。

    今後、人事評価制度を導入する企業に対してのアドバイスをお願いいたします。

    人事評価制度を運用したことがない企業は、導入初期に苦労することと、適切に運用していくための覚悟が必要となります。

    ただ、人事評価制度を導入することで会社の目指すべきものに近づけると感じております。
    また、導入後に運用を成功させるためにも、コンピテンシーやMBOの概念もこちらが理解していないと従業員にも適切に伝えることが難しいので、運用したことがない場合には、制度だけでなく運用のサポートも受けられた方がいいと思います。

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      ※デロイト トーマツ ミック経済研究所株式会社
       HRTechクラウド市場の実態と展望2019年度版」より。

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