介護業界の業界動向

全人口に占める高齢者の割合が高くなっている日本の超高齢化社会の中で、欠かせないサービスが介護の仕事です。
死亡率の改善、出生率の低迷もあって、高齢者人口の増加の傾向がさらに進んでいくことを背景に介護業界は拡大しています。

この業界の拡大に比例して、福祉・介護業界ではすでに慢性的な人手不足が起き、人材の需給ギャップを埋めるため、従業員の賃金引き上げや昇給制度、キャリアアップ支援など待遇改善を進めて定着率を高めようとする動きが盛んです。

あしたのチームの人事評価制度をご導入頂いた約90名の企業様の目標設定についてご紹介します。

事業内容:介護
従業員数:約90名
利用サービス:ゼッタイ!評価

導入時の課題

「頑張りを正当に評価してほしい」と、社員から声が挙がったことが大きな理由の一つです。
これまでは決められた昇給制度がなく、事業所ごとの売り上げと各管理者からの報告で査定を行っておりました。
それぞれ離れた事業所で働く職員のスキルや仕事ぶりを社長である私がすべて把握出来ていたわけではなく、制度を整えない限りは俗人的な評価を避けられない状況でした。
また、過酷な介護職ですから、人材の定着・獲得も課題という点も慢性的な課題です。

年2回の査定等、制度を整えることがそういった課題を解決していくための一助になればという思いもあり、やはり現状の課題を抜本的に解決していく為にはきちんとした人事評価制度が必要だと、導入を決意いたしました。

導入の背景

3ヵ年計画のひとつに人事評価制度を整えることを挙げていたので、まずは自社で構築していこうという話しになったタイミングで、「人事評価制度」をインターネットで検索したところ、あしたのチームを見つけたのが最初の出会いです。

その後自社構築も少しやってみたのですがなかなか思うようにはいかず、ここはやはりプロに任せるべきだと思い、あしたのチームに問い合わせ、話しを聞いてみました。
あしたのチームは制度構築だけでなく、運用においても総合的に任せることが出来るので、これなら忙しい中でも形骸化せずに運用していくことが出来るのではないかと思い、あしたのチームにお願いすることに決めました。

介護業界のコンピテンシー


成果目標を達成する為のプロセスを明確にして評価することにより、経営理念や会社の方向性を支えることに繋がります。

◆全社共通

職種 優先
順位
項目 選定理由
全社共通 1
A-2
誠実さ 誠実でなければお客様からの信頼も獲得できない。社員一人一人の行動が誠実でなければ〇〇福祉としても社会から評価されることはないので、全員に共通する基盤として意識してほしいため。
2
D-2
チーム精神の発揮 一人では結果を出すことはできないので、チームで協力して業務に取り組んで欲しいため。チームで団結することによって、一人ではできないことも可能になるため。
3
A-6
徹底性 ルールに従って、全員でやろうと決めたことに対しては、最後まで責任を持ち、投げ出すことなく継続的に行動していってほしいため。また、すぐに行動していってほしいため選定。
4
B-5
素直さ 様々な外的要因が存在するなかで、変化に対応しつつ行動していくためにも、相手の意見、自身の置かれている状況をまずは素直に受け入れることが重要なため選定。自身を成長させるためにも素直さが肝心。

◆職種共通

職種 優先
順位
項目 選定理由
デイサービス 1
E-9
業務改善/品質の向上 より日々の業務の効率化を図るためにも、普段の業務内容を見直し、より良い方法を考え、行動していていってほしい。お客様のために何ができるのかを考え行動してほしいため選定。
2
Cー6
新規開拓力 お客様を獲得することが現状の課題。現状の課題を解決するためにも、日々の業務改善で出た事柄を最後までやりきりる、そういった努力の積み重ねが新しいお客様の獲得に繋がるということを意識しながら業務に取り組んでほしいため。
ケアマネージャー 1
C-7
顧客維持力 お客様のことを第一に考え、日々の業務に取り組み、また○○にお願いしたいと思ってもらえるようにするためにも、お客様一人一人をより大切にしてほしいため。その積み重ねが新しいお客様へとつながるため選定。
2
Fー3
論理思考 自身の現状を理解し、行動していくことが重要。よりお客様に対して良いサポートを実現するためには何ができるのか、お客様に寄り添いながら、思慮深く観察、考察することが必要なため選定。
ヘルパー 1
A-9
思いやり 相手の立場に立ち思いやりの精神をもち、行動していくことが、高いホスピタリティ―が求められるヘルパーという仕事には必要不可欠な要素のため選定。
2
Aー3
几帳面さ お客様のこと、置かれている状況を隅々までつぶさに見ることができなければ、高いホスピタリティ―のあるサポートを提供することができないため選定。
特養 1
F-6
リスク管理 不測の事態にも適切に対応できるように、あらかじめ想定されることに対しては対応方法を考え、すぐに行動へ移せるようにしておくことが必要不可欠なため選定。
2
Aー5
ストレス耐性 様々なことが発生することのある現場において、切り替えを適時行っていくことが必要なため。落ち込むようなこととがったとしても、切り替えを行い、利用者の皆様に最良なサポートをしていくことが求められるため。
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    ※デロイト トーマツ ミック経済研究所株式会社
     HRTechクラウド市場の実態と展望2019年度版」より。

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