株式会社ディー・エヌ・エー様
- 事業内容
- ゲーム、エンターテインメント、スポーツ、ライブストリーミング、ヘルスケア、オートモーティブ、Eコマースなど
- 従業員数
- 2,558名(2020年3月末時点)
- 設立
- 1993年3月
- 所在地
- 東京都
- 課題
- 人事部門と各事業部に散らばった情報を一元管理したい
クラウド型の人事評価システムを導入した理由
執行役員 ヒューマンリソース本部 本部長 菅原 啓太様
人事部門と各事業部に散らばった情報を一元管理したい
もともと、当社は有期雇用社員向けの人事評価システムを利用していました。3年ほど前に人事制度の変更があり、その機会にシステム刷新を検討したのです。
「あしたのクラウド」を選んだ理由は、私たちのニーズをすべて満たせるから。たとえば、当社は有期雇用社員の管理、評価と査定などに関して、人事部門を介在せずに各事業部の裁量で決めています。
そのため、評価結果にともなう処遇の変更、雇用契約の期間など、人事と現場の情報のやりとりについて、ひとつのシステム内で完結させる必要がありました。
しかし、そういった業務要件を満たすシステムがなかなか見つからない。
そんな時期にあしたのチームから提案をいただき、「あしたのクラウド」を共同開発することに。その結果、当社特有の運用スタイルにワンストップで対応できるようになりました。
導入後の効果・成果
各システムのAPI連携で人事担当者の工数を大幅削減
最大の効果は業務効率化です。当社は組織変更が多く、入退社や異動も少なくありません。以前はその度にシステムのメンテナンスが必要になり、業務負担が重くのしかかっていました。ザっと計算すると、人事担当者が毎月丸1日かけて対応していたのです。
その業務が「あしたのクラウド」のAPI連携によって、実質ゼロに自動化。既存のデータベースと直接連携できるようになり、担当者の大幅な工数削減に寄与しました。
データ入力など、手作業によるミスもなくなりましたね。
また、当社は事業を多角化していることもあり、有期社員対応にも特殊対応が求められるケースがあります。そういった情報もクラウドシステムに集約できるので、管理が非常にラクになりました。
受賞部門の効果を上げた秘訣、今後の取り組み
望む機能を共同開発で実現。次は多様な働き方へ対応を
受賞につながったポイントは、システムの共同開発だと受け止めています。一般的なパッケージ製品の場合、こちらの思い通りに機能をカスタマイズしてもらうのは難しいですよね。でも、あしたのチームには柔軟に対応してもらい、API連携や評価シートの表示機能などを追加してもらえました。おかげで工数削減などのメリットを享受でき、大変感謝しています。
これからはテレワークだけでなく、育児や介護との両立、副業など、働き方が多様化していくでしょう。
そういった多様性を実現する人事制度の必要性は、どんどん高まっていきます。その根幹をなすのが人事評価。当然、多様な働き方に適切に対応できる評価システムも必要になります。
まだ当社は試行錯誤の段階ですが、これからもシステムや運用を断続的に見直していくつもり。
人事領域のDX(デジタルトランスフォーメーション)は始まったばかりです。
人事部長の視点
ヒューマンリソース本部 人事総務部 部長 高橋 直人様
システム更新でも置換でもない“第三の道”
いまのシステムにたどり着くまでには苦労しました。
その理由は、当社の望む要件を満たすものが世の中になかったから。
たとえば、雇用契約の管理は人事の管轄ですが、社員の人事評価は各事業部に任せています。
また、当時は雇用契約書や労働条件通知書など、紙で出力していました。こういった変則的なオペレーションが回っていたので、情報の一元管理が難題だったのです。そんな状況下で人事制度を変えることになり、運用に頭を悩ませました。まず、既存システムのアップデートは難しい。
かといって、新しいシステムにリプレースしても一部の要件は満たされない。そんな悩みを解決できたのは「共同開発」という選択肢を提示してもらえたからです。おかげで当社のやりたいことがすべて実現し、非常にありがたく感じています。顕著な効果は業務効率の改善ですね。
従来は人員管理、契約管理、人事評価といった各システムがつながっておらず、データの更新・共有・移行などを担当者の手作業に頼っていました。それがAPI連携でシステム化され、劇的な工数削減に。
とても助かっています。