張り切って入社した新卒社員がゴールデンウィーク頃を境に、徐々に気力がなくなったり、心身の不調を訴えたりすることがあります。5月病と呼ばれて久しいこの症状は、昔は「やる気の問題」などと言われていましたが、現在の医療では適応障害 と診断される立派な病気の一つ。本稿では、新入社員が5月病にかかる原因と対策についてお伝えします。
そもそも5月病とは?
5月病とは医学的な病名ではなく、正確には適応障害と呼ばれる病気に分類されます。そもそも5月病と呼ばれるようになった由来は、厳しい受験競争を乗り越えた高校生が大学に入学し、ゴールデンウィーク頃になると気が抜けたようになってしまうことから始まります。
現在では、たとえば社会経験の少ない新入社員がビジネス社会に足を踏み入れ、大きなストレスにさらされた後、ゴールデンウィークの休み頃に強い不安感や「うつ」感覚に陥るためとされています。ただし、それはあくまでも一例であり、はじめて親元を離れて一人暮らしをはじめた社員や、遠く離れた地方から引っ越してきた社員など、さまざまな原因が考えられます。
5月病の症状
5月病にかかってしまうと、以下のような症状が現れます。
・落ち込んでしまい、気分が滅入ってしまう。
・身体がだるく、朝起きるのも動くのも辛くなる。
・何をするのもイヤになり、その場に座っているのが精一杯になる。
・食欲不振に陥り、会話が乏しく、表情も沈み込んでしまう。
・原因のない不安感、焦燥感に襲われる
上記はあくまでも一例に過ぎません。5月病の症状は人それぞれで、明確にこれと言えるようなものはないものの、精神的な落ち込みや肉体的なだるさなどで捉えられることが多いものです。
5月病にかかりやすい社員の特徴は?
5月病にかかりやすい人は、昔から生真面目な人だと言われています。上述したように真剣に受験勉強や入社試験に臨んできてストレスの発散方法がわからない人などが、かかりやすいといえるでしょう。また、あまり自分を強く打ち出すよりは、おとなしい内向的なタイプの方がさらにストレスを受けやすいため、より5月病の症状にかかりやすいとも言われています。具体的には以下のような人が5月病にかかりやすい特徴があります。
・生真面目で誠実な人
・与えられた仕事を懸命にこなす人
・周囲に配慮ができる人
・ノーと言えない人
・おとなしいタイプの人
5月病の予防法は?
5月病の予防法は何よりもストレスを上手にコントロールできるようになることです。上述のように、新しい職場ではじめてビジネスに臨むのであれば、そのストレスは大きなものです。そしてまじめな人間ほど、それに真正面から向かって受け入れようとします。その結果、心身に不調をきたしてしまいます。
仕事に対して手を抜かせるわけにはいきませんが、社員のストレスマネジメントをきちんと行うことである程度の予防効果を得ることはできるでしょう。これはたとえば、業務量に関して社員が張り切って「できる」と言った量よりも少し少なめにやらせてみたり、日頃から活発なコミュニケーションを図ったりすることなどが挙げられます。
またもう一つのポイントとして、やはりゴールデンウィークが挙げられます。この時期になるべくストレスを抜きつつ、健康的な生活を送れるように図ることも5月病の予防につながるといえるでしょう。
会社に求められる人材だからこそ
このように5月病にかかりやすい人は、誠実で責任感のあるきちんとした人間性の持ち主であり、企業としては喜んで受け入れたい人材でもあるのです。だからこそ、5月病に対して人事はある程度の対策をしておくことが望ましいといえるでしょう。
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