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肩書きをもう1つ持とう パラレルキャリアで息の長い働き方

(写真=StunningArt/Shutterstock.com)

生き方やライフスタイルの多様化に伴い、新時代の働き方として「パラレルキャリア」を実践する人が増えています。パラレルキャリアとは、経済学者のピーター・ドラッガーが提唱している「本業以外に複数の社会活動の場を持つ」という生き方の一つです。

本業とは別の肩書きのことをいうことから「2枚目の名刺」ともいわれます。従来の副業との違いは、収入が目的ではない点です。必ずしも報酬を伴っているわけではなく、自己実現やキャリアアップのための活動であるということもいえます。

パラレルキャリアとは

キャリアとは、広い意味で捉えると人生における「経験」です。その意味で、ボランティアや地域活動なども、本業以外の軸を持つという意味ではパラレルキャリアとして捉えることができます。

何かに興味や関心がある人なら誰でも始められるのがパラレルキャリアの魅力です。専業主婦でも、別の自己実現の場を持つことでパラレルキャリアが可能です。

現実社会では、やりたいことを仕事にして楽しみながら働いている人は少なく、多くの人が収入のために組織の中で働いています。働き方の多様化が進む中、従来のように組織や雇用形態にとらわれた働き方に疑問を持つ人も増えているのではないでしょうか。

パラレルキャリアという概念は基本的に「自分がやりたいこと」がベースになります。そのため、その活動がその後スキルアップして仕事として発展した場合、今までの仕事に対する価値観や働き方にも大きく変化を及ぼし、社会全体としても経済活動の好循環につながることが期待されています。

趣味を活かす

パラレルキャリアを手軽に始めやすいのが、趣味のジャンルです。

例えば、手作りやクラフトが得意だから、手作りアクセサリーをネットで販売するというのもパラレルキャリアです。他にも文章を書くのが好きな人なら小説に挑戦してみる、ネイルをするのが好きな人は自分だけでなく知り合いや友達のネイルをやってみて腕を磨く、美容が好きな人は美容ブログを書くなど、さまざまな選択肢が考えられます。

その取り組みがいずれ報酬につながり、仕事に発展する可能性があります。最近ではもともと素人だった女性が有名な料理ブロガーになって料理本を出版するというケースも出てきています。優秀な人材育成と自己成長を促すため、副業を許可する大企業も出てきました。今や1億人総クリエイターの時代で、自己実現がキャリアにつながるチャンスも昔より大幅に広がっています。

ボランティア、ワークショップなども立派なパラレルキャリアです。震災復興支援のための活動や町内会活動、PTA活動なども含まれます。子育て主婦や本業が忙しい人など、本業以外の時間がとれない人は、まずは地元のコミュニティに参加するところから始めてみてはいかがでしょうか。

お稽古や勉強で学ぶ

語学や資格の勉強はスキルアップとなるので、仕事に直結しやすいでしょう。また最近は学ぶ意欲が高い人が多く、趣味をより深掘りする傾向にあります。例えば、コーヒーが好きな人はコーヒーの知識を勉強して、ショップを開業とまでいかなくてもブロガーになったり、コーヒー教室のサロンを開いたりすることもできるかもしれません。

また、引退が早いプロ選手などアスリート界でも、セカンドキャリアを踏まえて現役時代にパラレルキャリアに取り組む人は少なくありません。アスリートの場合は引退後に指導者の道に進む人が多いですが、引退してから指導者の勉強をするのではなく、現役時に勉強と競技を同時並行する人も増えています。

パラレルキャリアは、何よりも「好きなこと」「やりたいこと」が軸であることが最大の強みです。好きや関心から始めるキャリアはアイデアや意欲にもつながり、本業にいい刺激となったり、生涯キャリアに発展したりする可能性も高く、今後ますます注目されていくでしょう。

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